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「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ/東京SOS」
投稿日 : 2004/01/01 21:43
投稿者 Excalibur
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監督:手塚昌明
製作:富山省吾
脚本:横谷昌宏/手塚昌明
音楽:大島ミチル
特殊技術:浅田英一

金子昇/吉岡美穂/虎牙光揮
長澤まさみ/大塚ちひろ
中原丈雄/上田耕一/益岡徹/升 毅/清水紘治
高杉亘/釈由美子/小泉博/中尾彬

2003年
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Re: 「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ/東京SOS」
投稿日 : 2011/10/27 16:29
投稿者 久保田r
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 前作「ゴジラ×メカゴジラ」の続編となっているストーリー。ある夜、言語学者の中條信一のもとに2人の「小美人」が現れる。彼女たちは、「ゴジラの骨を海に返してください。ゴジラが攻めて来たら、モスラが戦います」と訴える。教授と共に彼女たちの言葉を聞いた機龍整備班の中條義人は、半信半疑な複雑な気持ちになる。機龍の旧パイロットたちがアメリカへ研修に行くことになり、新しいパイロットたちがやって来る。その中にはかつての仲間である如月梓と、操作の荒い秋葉恭介がいた。中條信一は、小美人の言葉を総理に伝え、機龍存続について物議を呼ぶ。そこへ、再びゴジラが日本へ向かってやって来る。

 前作の続きというスタンスでありながらもモスラの要素を組み入れたことにより新鮮味が加えられた続編になっていると感じた。前作と同じような登場人物の設定でありながら、今作は女性パイロットではなく男性メカニックマンが主人公となっていることで機龍を捉える目線が前作とは違う角度からとなっているのがよかったし、メカへの愛着心が強い中條義人と操作の荒い機龍のオペレーターの秋葉恭介との複雑な心理のやりとりがストーリーに沿って描写されていてよかった。また、出番は少なかったが2人の小美人のインパクトは、ストーリーの中に存在感を与えていたと思う。

 ドラマチックなストーリーかどうかとなると、ドラマ性は少々インパクトが弱かったような印象だけれども、キャラクターの一人一人に役割があってそれぞれの描写がなされていたので丁寧な作りであったと思う。そう。この作品は、一つ一つのシーンが細かく、丁寧な仕事の積み重ねによって作品の中のリアリティさが表現されているように感じられた。機龍の旧パイロット達の出演シーンや、新旧主人公の中條義人と家城茜が機龍の前で交わす会話シーン、怪獣たちが攻防を繰り広げて破壊する街の造型、キャラクターの一瞬の表情といった一つ一つの描写が丁寧でこれらの描写の積み重ねが作品の世界観を作り上げているように感じた。

 全体的に思ってたよりもバトルシーンが多く、淡々とした思いで見ていたが、ラスト近くの機龍と心中しかけた中條義人が助け出されるシーンのくだりは割と感動した。人間とメカ。そして命。これらの間にある境界を越えてはならない。を描いている作品。
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楽しめました♪
投稿日 : 2004/01/12 16:55
投稿者 とりこ
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娘の「ハム太郎」に付き合いました。
前作は見ていなかったのが残念!引きつぎの釈由美子の方が印象に残りました。
主役の整備士としての機龍への思い、関わりがもっとあっても良かったかも。
モスラのあの記号を出す意味がもうちょっと良くわかるようになっていればいいんじゃないかしら?

作り手が楽しんで製作しているのがわかり、楽しかったです。


娘と同じ年頃の母子連れが多く、ゴジラ見終わったら
私たちしかいませんでした。ハムだけで帰ってしまうみたいです。もったいない!


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機龍シリーズ第2弾!
投稿日 : 2004/01/01 21:44
投稿者 Excalibur
参照先
特生自衛隊は海底から引き上げた初代ゴジラの骨をベースに、対ゴジラ兵器<3式機龍>(メカゴジラ)を完成させ、見事ゴジラを撃退することに成功した。そんな時インファント島の小美人から、ゴジラの骨を海に返すようにとのメッセージが届く。機龍の代りにはモスラがゴジラと戦う、だがもし骨を返さなければ、モスラが人類の敵に廻る、と。

昨年公開された『ゴジラ×メカゴジラ』の続編で、今までも<平成シリーズ><VSシリーズ>と呼ばれた『ゴジラ』(1984)から『ゴジラVSデストロイア』(1995)までの7作品のようにストーリーに連続性をもたせた展開はあったが、完全直結した「続編」はシリーズ初。また『モスラ』(1961)の続編でもあり、『モスラ対ゴジラ』(1964)のリメイク的要素もあり、なおかつ『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』(1970)のカメーバまでもがチョイ役で登場し、さらに各所に旧作に対するオマージュが散りばめられているため、初心者には些か世界観がわかりづらいかもという懸念はある。また物語の構成からすると、セールスポイントである筈のモスラの存在が邪魔である。興行面からの要請で出てくることになったのかもしれないが作劇上では大きなマイナスで、もっとドラマをゴジラと機龍(の中の初代ゴジラ)に絞り込むべきだったろうと思う。

ただ久々の男性主役、しかも熱血系ヒーローのドラマとあって感情移入はしやすく、最後までだれずに見せてはくれる。やはり「カイジュウ映画」は男の子のものということだろうか。金子昇の起用は女性客(お母さん層)への目配せだという声もあるが、その分かりやすい演技はむしろ男の子への配慮だと思う。一方で吉岡美穂の抜擢は完全にお父さん層へのアピールだろうが、全く存在感がなくこちらは完全な空振りに終わった。むしろ特別出演の釈由美子の方が、短い出番ながらキラリと光る結果となった。本来なら彼女主役でもう一本作るべきだったのだろうが、スケジュール等でそれも叶わず前作との橋渡しに終始したが、前作よりも一回り大きく成長した感じである(チョイ役といえば、友井雄亮も良い感じだ)。

これで『ゴジラ2000/ミレニアム』(1999)以降の通称<ミレニアムシリーズ>にも一応の幕が引かれ、次回作は<ゴジラ誕生50周年記念>のオールスター大作となるようだが、興行的にはともかく作品の質的には安定期に入ったようなので、ここで安住することなく今後も斬新な作品作りを期待したい。
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