「パーフェクトストーム」
投稿日 | : 2000/12/17 03:50 |
投稿者 | : Excalibur |
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原作はコッポラ、ルーカス、スピルバーグ等が映画化を熱望したと伝えられる、ベストセラー・ノンフィクション。
やはり自然災害系の映画は燃える! これは性だ。
ともすればビジュアル面の凄さだけで語られてしまいがちではあるが、各キャラクターのディティールも細かく描写されているので、極限状態の人間ドラマとしても十分楽しめる。中心のジョージ・クルーニーに、やや掘り下げが少ないようにも思えるが。そうはいっても、やはりビデオ等ではなく、劇場の大スクリーンでこそ堪能して欲しい作品でもある。
しかし、これが実話に基づく作品で、実際に犠牲者が出ているとなると、娯楽映画として素直に楽しめない部分もある。これがフィクションでハッピーエンドだったら、どれほど良かったことか。
同じ海難事故を題材にしていても、『タイタニック』はそもそも<悲恋物>として作られているので感傷に浸ることも出来るが、こちらは不屈の海の男たちが何とか生き抜こうとするドラマである分、すんなりとその結末を受け入れにくい面があるのだろう。それに『タイタニック』は実話に基づくとはいえ、主人公は架空の人物であるのに対して、こちらは全て実在の人物、しかもたかだか10年足らず前の事柄(1991年10月)だから尚更である。
そういうことを考えること自体、不謹慎なのかも知れないが・・・・。
作品データ