トップページ > 記事閲覧 
「地球へ・・・」
投稿日 : 2004/05/04 20:24
投稿者 Excalibur
参照先
製作:今田智憲
原作:竹宮恵子
企画:有賀健/田宮武
監督:恩地日出夫
脚本:恩地日出夫/塩田千種
音楽:佐藤勝

(声)
井上純一/秋吉久美子/志垣太郎/岸田今日子/薬師丸ひろ子
久松保夫/神谷明/池田昌子/増山江威子/古谷徹
野田圭一/三景啓司/石丸博也/塩谷翼/柴田秀勝
八奈見乗児/藤田淑子/小山茉美/沖雅也

1980年
記事編集 編集
Re: 「グッド・ラック!(幸運を!)」
投稿日 : 2004/05/04 20:27
投稿者 Excalibur
参照先
東映アニメーション・ファンクラブの会員アンケートで、アニメ化希望の第一位だったとかで映画化が決定したんだそうである。そういえば我が家にもアンケート用紙来てたっけ(実は割と早い時期からの会員だったりして)。
とは言うもののこの作品、世間的にはどの程度認知されていたものやら。春休みではなく何故かゴールデン・ウィークの公開だったこともあったが(その為公開初日には見に行けず――学校休んで並んだヤツもいたけど――二日目の早朝から出掛けた)、”『999』から『地球へ・・・』”と前年から宣伝を繰り返していたものの、興行成績は芳しくなかったとのこと(夏休みに再公開していたが、どのくらいの人が見に行ったのだろう?)。映画としての出来が決して悪くはなかったので、この結果は非常に残念である。この作品がもう少しヒットしていたら、松本零士作品だけでなくもっと多くのアニメーション大作が産み出されていたかも知れず、そうなればアニメブームの帰趨も今とは違ったものになっていた可能性もあったろう。作品の存在だけでなくその内容にも派手さはないが、ブームの熱気の中で作られた「渋い」大作として再評価して欲しい。公開当時はのれなかった人も、今の目で見直して。

とはいえ、作品に対する不満がないわけではない。というよりも、どちらかといえば当時は不満だらけだった。
映画化決定の報を聞いた時点では僕も原作を知らなかったが、映画を見に行くにあたってはきちんと原作を読んでいた(といっても総集編の出ていた第三部までで、完結篇の第四部はまだ連載中だった)。それにアニメ誌などで予備知識を仕入れていたにもかかわらず、ストーリーがわかりづらいのだ。逆にあれだけ長大な原作をよく二時間で再構成したなと言えなくもないのだが、上映時間が『ヤマト』や『999』並みにあと10〜20分長ければ、おそらくここまでの物足りなさを感じることはなかったろう。特にシナリオを読むとある程度流れに納得出来るのだが、完成作品からはシーンやセリフがバサバサ切り落とされているのが残念である。
そしてもう一つ、作品の完成度を一気に下落させたのがキャスティングである。現在のスタジオ・ジブリ作品にも通じる、本職ではないメンバーをメインに据えるという愚挙に出たのだ。「声優の演技はパターン化しているから」という理由によって。勿論、志垣太郎(ソルジャー・ブルー)や岸田今日子(グランド・マザー)のような実績ある経験者は良い。意外なはまり具合で健闘した沖雅也(キース・アニアン)にも合格点を上げても良いだろう。しかしそれ以外のキャストは・・・。なまじ脇で起用したいわゆる人気声優やベテラン陣が好演しているだけに、余計勿体無い(というよりも、むしろ作品を救っている)。この英断によって、本来大事にしなければならなかったはずのアニメファン層の何割かは確実に脱落している。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -