監督：ジョー・ジョンストン
脚本：ジョン・フスコ
製作：ケイシー・シルバー
製作総指揮：ドン・ゼプフェル
音楽：ジェームズ・ニュートン・ハワード

ヴィゴ・モーテンセン／オマー・シャリフ／ズレイカ・ロビンソン
ルイス・ロンバート／サイード・タグマウイ／アダム・アレクシ＝メール

2004年

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19世紀末にアラビアの砂漠で行われた”オーシャン・オブ・ファイヤー”と呼ばれる人馬一体の過酷なサバイバル・レースを、一人の傷心のカウボーイとその愛馬の実話に基づいて映画化。宣伝ではアクションとスペクタクルが前面に押し出されていたが、主眼は人と馬との交流にある。
孤高のカウボーイ、フランク・ホプキンス役はヴィゴ・モーテンセンだが、愛馬ヒダルゴとのやりとりも自然で正に適役。役柄は違えども『ロード・オブ・ザ・リング』のイメージそのままに荒くれ男を好演しているが、この人には正装も良いが埃まみれ泥まみれのムサイ感じが良く似合う。それでいながら決して清潔感を失わないところが稀有なところなのだが。
アラビアのシークを演じたオマー・シャリフも流石の貫禄だが、それ以上の好演といって良いのがヒダルゴ。シーンによって複数の馬が演じ分けたようだが、実に良い芝居を見せてくれる。そしてそれが普通に見えるあたりが監督の手腕なのだろう。ジョンストン監督の作品は殆ど見ているが、決定打には欠けるものの結構好きな監督でもある。
ただ上映時間136分は些か長い。登場人物たちが多少未消化の部分もあるので、もう少し刈込んだ方が緊張感が最後まで持続したように思う。
Ｃ・トーマス・ハウエルやマルコム・マクドウェルも出ていたようだが、言われなかったら気付かなかった・・・。

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