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「トロイ」
投稿日 : 2004/05/22 21:19
投稿者 Excalibur
参照先
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
製作:ウォルフガング・ペーターゼン/ダイアナ・ラスバン/コリン・ウィルソン
脚本:デイビッド・ベニオフ
音楽:ジェイムズ・ホーナー

ブラッド・ピット/エリック・バナ/オーランド・ブルーム/ダイアン・クルーガー
ブライアン・コックス/ショーン・ビーン/ブレンダン・グリーソン/ピーター・オトゥール
ローズ・バーン/サフロン・バロウズ/ジュリー・クリスティー

2004年
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2回目を見に行きました。
投稿日 : 2004/07/10 10:00
投稿者 Excalibur
参照先
前回が吹替版だったので、今度は字幕スーパー版です。
ストーリー展開も、キャラクターの相関関係も、きちんと頭に入った上で見ると、やはり面白い。登場人物が多い割りに散漫な印象をあまり受けないのは、シナリオがきっちりとしているからでしょうか。パトロクロスの改変など不満の声も聞きますが、長大な物語を手堅くまとめているな、と感じます。

ただちょっと気になるのはキャラクターの名称。英語読みとギリシャ読みがゴチャゴチャなんですね。
ヒロインの名前をヘレンにするならば、オデュッセウスではなくユリシーズだろうし、アキレスよりもアキレウスでしょうし、逆にオデュッセウスで通すならばやはりヘレンではなくヘレネーかな。まぁこのあたりは日本人の感覚からするとどうでもいいことでしょうかれども、決定的に誤りなのはアキレスと愛し合うことになる巫女(ヘクトルやパリスの従妹)の「プリセウス」。パンフレットにもそのように表記されていますが、正しくは「プリセイス」。吹替版ではきちんとこのように呼ばれてますが、字幕版では終始「プリセウス」のまま。実はこれは「男名前」でして、これでは性別が変わってしまいます。ちょっとしたギリシャ神話の本をパラパラとめくるだけで、この程度はわかるかと思うのですが・・・。

名前の扱いのせいではないのですが、改めて見ると煌びやかな男優陣に比べると、女優陣は今一つですね。予算がみんな男優陣に行ってしまったのでしょうか(苦笑)。もっともヘレンだけでなく、アンドロマケにしろブリセイスにしろ、無名でも綺麗な女優さんはハリウッドには沢山いるように思うのですが・・・・・・これは趣味の問題でしょうか。
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トロイの木馬
投稿日 : 2004/06/27 15:05
投稿者 F20!
参照先 http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html
私自身、ギリシャ神話も西洋史もほとんど無知なので、
良く見に行く気になったなぁ、と。
ま、大河ロマン的な作品は好きなので、見てみようとは思っていましたが。

はじめは時代背景やキャラクターの相関関係など良く分からず、
アキレスなど有名なキャラが出て、トロイの木馬などが出て来るにつれて、
世界史の勉強をしている感覚で見てました。

Excaliburさんが書いてるように神話についてはあまり触れていないので、
かえって分かりやすかった気がします。

しかし、戦争の原因は数あれど、このトロイ戦争の原因は勘弁してくれ〜、
というのが率直な感想です(笑)
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神話・伝説ではなく、今生きている人間ドラマ
投稿日 : 2004/05/22 21:20
投稿者 Excalibur
参照先
ホメロスの叙事詩『イーリアス』を映画化したもので、登場人物やエピソードはかなり大胆に脚色、あるいは集約されているが、最大の特徴は「神」を一切排除した点にある。本来は事件の発端を含めて終始ギリシャの神々が絡んでくる物語なのだが、この映画では登場人物の信仰の対象として以外は全く登場しない。一本の映画としてまとめるにはこの改変は成功で、これにより神話や伝説としてではなく、今生きる人間ドラマとして結実した。
それを支えたのは豪華なキャスティングで、個人的にはイメージ的にやや疑問符の付くキャストもいないではないが、少なくても映画の中では適材適所。注目は当然アキレス役のブラット・ピットとパリス役オーランド・ブルームに集まるだろうが(この二人は対照的で、ブラット・ピットは今一つコスチューム・プレイが似合わないが、オーランド・ブルームは見事に決まる)、むしろ映画を見た人の印象に強く残るのはヘクトルを演じたエリック・バナか。脇を固めるピーター・オトゥールやブライアン・コックスなどの個性的なアンサンブル・キャストの中でも、独特の存在感を示している。『グラディエーター』や『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の成功(興業面だけではなく、映像表現技術の革新も含めた)あって実現した企画だろうが、やはり生身の役者の存在あってのものだ。
上映時間は2時間43分。決して短いとは言えない長さだが、中だるみはほとんど感じない。ただギリシャ神話のダイジェスト本をパラパラとめくり、トロイヤ戦争に関する部分に目を通しておいた方がより楽しめるかと思う。ちなみに映画のクライマックスで描かれる有名な<トロイの木馬>の件は、実は『イーリアス』にはない。これはヘクトルだけでなく、アキレスやパリスらが死んだ後の事件なのだが、この改変も映画的には納得。そして映画では語り部となっているオデッセウスの冒険はまだまだ続く。出来うればショーン・ビーン演じるオデッセウスはそのままに、続編となる『オデュッセイア』の映画化も望みたい。その際には是非ともナウシカの出てくるエピソードも添えて。

今回は吹替版を見たが、登場人物が多く、情報を必要とする作品の鑑賞には吹き替え版は適しているように思う。
メインキャストはブラッド・ピットに咲野俊介、エリック・バナに寺杣昌紀、オーランド・ブルームは平川大輔、ダイアン・クルーガー田中敦子、ブライアン・コックス内海賢二、ショーン・ビーンが大塚芳忠、ピーター・オトゥールに大木民夫、ジュリー・クリスティー北浜晴子という面々。
咲野俊介はブラット・ピットの声としては「?」だが、アキレスというキャラクターに関して言うならば「○」。オーランド・ブルーム=平川大輔は『ロード・オブ・ザ・リング』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』に続いてのキャスティングだが、もはや配給会社の枠を越えてフィックス確定かというぐらいのはまり役だろう。
ただしショーン・ビーンの大塚芳忠だけは些か賛成できかねる。というのも、ショーン・ビーンといえば『ロード・オブ・ザ・リング』で<旅の仲間>の一人ボロミアを演じているわけだが、大塚芳忠はその作品では同じく<旅の仲間>の一人であるアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンを吹き替えているのだ。両作品を吹き替えで鑑賞する観客は決して少なくないことを考えると、少々混乱を招きかねない。
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