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「ヤング・ブラッド」
投稿日 : 2004/05/26 23:49
投稿者 Excalibur
参照先
監督:ピーター・ハイアムズ
製作:ルディ・コーエン/モシュ・ディアマント
製作総指揮:マーク・ダモン/フランク・ヒュブナー/スティーヴン・ポール/ロメイン・シュローダー
原作:アレクサンドル・デュマ
脚本:ジーン・クインターノ
音楽:デヴィッド・アーノルド
 
カトリーヌ・ドヌーヴ/ミーナ・スヴァーリ/スティーヴン・レイ/ティム・ロス
ジャスティン・チャンバース/ニック・モラン
ジャン=ピエール・カスタルディ/スティーヴン・スピアーズ/ダニエル・メズギッシュ

2001年
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Re: これはダルタニャンのお話です。
投稿日 : 2004/05/26 23:50
投稿者 Excalibur
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デュマの『三銃士』の映画化だが、原題は”The Musketeer”と単数。つまりダルタニャンに絞ったお話作りをしてるよーという意味なのだが、なんでこういう邦題にしたんでしょ。これじゃ何の映画だかわからないじゃん。
で、何の映画だかわからないで見てみると、やっぱり混乱するんじゃないかなーと思う(苦笑)。一応は幼い頃に両親を殺されたダルタニャンの復讐譚という一本筋は通っているのだけれども、途中で色んな寄り道もあるので、やっぱり原作が『三銃士』だよんということくらいは頭に入れておいた方が良さそう。もっとも原作とはキャラクターからストーリーから、随分かけ離れているんだが。
ビリング・トップのカトリーヌ・ドヌープはフランス王妃の役。出ずっぱりってわけではないけど結構美味しい役どころで、本人は楽しそうに演じている。ミーナ・スヴァーリはダルタニャンの恋人役。最近の流れを反映してか、ヘタレな主役(?)を食うくらいの、かなりアクティブかつキュートなヒロインを好演している。スティーヴン・レイのリシュリュー卿は可もなく不可もなくという感じだが、続くティム・ロスの悪役ぶりは圧巻。残忍で冷酷、強くて卑怯というキャラなのだが、ここまで徹底しているとかえって笑える。そして五番目にようやっと我らが主人公ジャスティン・チャンバースがクレジットされる。華やかさには欠けるきらいがあるが、なかなか動きも良くて好感が持てた。ただこのあたりまではキャラが立っているのだけれども、残りの三銃士をはじめとする脇役陣が今一歩。決して超大作ってわけではないんだろうけど、必要以上に小粒な印象を受けちゃうので損してる。
そんなこの映画の売りは、香港映画ばりのワイヤー・ワーク・アクションを取り入れてること。わざわざアクション監督に熊欣欣を呼んで来ちゃうくらい力を入れているんだけど、西洋剣戟とワイヤー・ワークってなんだかあまり馴染まないような。クライマックスではご丁寧にハシゴを使った決斗シーンも用意されているけど、まるで『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズのようだ。 とはいっても決してつまんない作品じゃあない。結構評判悪かったので期待せずに見たんだけど、期待しなきゃ楽しめると思う。あっけないくらいのハッピー・エンドも、これはこれでOKでしょう。デビッド・アーノルドの音楽も軽快かつ重厚。映画見る前にサントラ買っちゃったんだよな〜。
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