「ロビン・フッド」 (1991・ケヴィン・レイノルズ監督作品)
投稿日 | : 2004/07/26 21:46 |
投稿者 | : Excalibur |
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<ロビン・フッド伝説>は有名な割りに予備知識は殆どなしで観たのだが、従来の作品群とは一線を隔したかなり独自色の濃い内容だとのこと。特にムーア人(演じるモーガン・フリーマンがおいしいところを持って行きっぱなし)が前面に出てくるのは、初めてのことらしい。伝説の英雄譚というよりも、新たなヒーローの創造という意味合いが強いようだ。
この”イギリスの英雄”に対する、良くも悪くもハリウッド流のアレンジには眉を顰める向きもあるようだが、娯楽作としては上出来。一番輝いていた時期のケビン・コスナー扮するロビンをはじめ、屈折した役どころのクリスチャン・スレイター、悪役ノッティンガム公を嬉々として演じたアラン・リックマンの怪演も楽しく、ラストに唐突にリチャード一世役で現れる某大物スター(ノン・クレジット)もさすがの貫禄。マリアン役メアリー・エリザベス・マストラントニオだけはちょっとタンマするとしても、音楽も重厚でヒーロー物に相応しい作りである。ただ、2時間22分は些か長すぎの印象を受けた(未見だが、<特別編集版>は更に長くなっている・・・)。
ジョン・マクティアナンが製作総指揮にまわったTVムービーも同時期に作られ、日本では先行して劇場公開もされているので見比べてみるのも一興だろう。
(1991/8/22 新宿ミラノ)
作品データ