「007は殺しの番号〔007/ドクター・ノオ〕 」
投稿日 | : 2000/10/09 23:20 |
投稿者 | : Excalibur |
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アメリカのロケットが謎の電波によって妨害を受けた。調査の為にジャマイカへ派遣された英国諜報部員ジェームズ・ボンドは、ドクター・ノオと名乗る謎の中国人が鍵を握っていることを知る。ボンドはノオの所有する島へと潜入するが、そこは国際犯罪組織「スペクター」の秘密基地であった・・・。
イアン・フレミングの産み出したジェームズ・ボンド=007の記念すべき映画化第一作。
まだスタッフもキャストも手探り状態なせいもあってか、ストーリーがわかりづらく、今日の目で見てしまうせいもあってか、多分にもたつきが感じられてしまう。
舞台もほぼジャマイカに限定されているのでスケール感がないし、ギラギラとした男臭さを発散させているショーン・コネリーも、存在感はあるが洗練されたスパイの雰囲気には遠く、ウルスラ・アンドレスの魅力も多分にビジュアル面だけに依存していて物語に占める比重は決して重くはない。また後のシリーズのような派手さもないので、かえって新鮮に思えるかもしれない。
原作『ドクター・ノオ』は長編としては六作目であるが、権利関係のゴタゴタがあったようで、この作品からのシリーズ開幕になったようである。
(1985/03/18 TV)
作品データ