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「女殺油地獄」(1992)
投稿日 : 2004/11/01 21:55
投稿者 Excalibur
参照先
樋口可南子のヘアーが見えるの見えないの、という話題だけで公開当初は結構客が入ったみたいだが、終ってみればコケちまってたらしい。批評家の好意的評価もあまりなかったし。ところがその後すぐに監督の五社英雄が亡くなったので急に再評価。好い気なもんだね。
僕は近松文左衛門の原作は知らないのだが、相当大胆な脚色が施されている由(キャラクターまで変えてしまっているのだとか)。それはまぁ置くとして、結局これは人妻の不倫ドラマである。男と女の愛情(愛憎、かな)がもつれにもつれて殺しに至る、という展開である。しかし樋口可南子に魅力がないことよ。本人よりもシナリオや演出のせいもあるだろうが、藤谷美和子に完全に食われた感じ。これじゃ殺されたって文句も言えないし、単純に堤真一に同情してしまう。なんだかんだで、この人が一番の被害者だし。恋人には裏切られ、年上の女には遊ばれて――という悲劇の若者だよな、コイツは。だからラストも悲劇でもなんでもなく、復讐を遂げたという雰囲気を感じ取ってしまったのは僕だけだろうか。
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