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「ゴジラ/FINAL WARS」
投稿日 : 2004/12/04 21:35
投稿者 Excalibur
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監督:北村龍平
特殊技術:浅田英一
音楽:Keith Emerson/森野宣彦/矢野大介
製作:富山省吾
脚本:三村亘/桐山勲
プロデューサー:山中和成

松岡昌宏/菊川怜/Don Frye/水野真紀/北村一輝/ケイン・コスギ
水野久美/佐原健二/船木誠勝/長澤まさみ/大塚ちひろ/四宝堂亘/須賀健太
泉谷しげる/伊武雅刀/中尾彬/上田耕一/橋爪淳/高杉亘/國村隼/宝田明

2004年
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Re: 「ゴジラ/FINAL WARS」
投稿日 : 2012/05/04 16:06
投稿者 久保田r
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 「ゴジラ」シリーズ通算28作目となる最終作品。最後に相応しく、たくさんの怪獣が登場し「ゴジラ」のラストを華々しく豪勢に派手に盛り上げている。登場する怪獣は、モスラ、ミニラ、マンダ、クモンガ、エビラ、ヘドラ、ジラ、ガイガン、アンギラスなどなど。

 この作品を楽しむなら、ある程度の東宝特撮映画の作品設定や出演する怪獣やキャラクターなどが頭に入っていないとアカンということがよーく分かった映画だった。東宝特撮映画に詳しくない自分では、この作品に登場するあれやこれやの仕掛けが今ひとつ分からず、何をどう楽しんでいいのか”ノリ”に乗り切れないまま終わってしまったという感じ。そのためか時間がやけに長く感じられた。「ゴジラ」と銘打ってるのに人間主体のドラマとアクションのシーンが長く、これだけ人間ドラマに重点が置かれてあれば何かを伝えたい筈…という作品のメッセージを探ることに集中してしまい、結局すっきりと落ちないままのラストにちょっとした拍子抜け感を覚えつつ、結局最後のおまつり的な作品だったんだろうかというのが、観賞後の感想。

 私はゴジラは地を這うような重々しさが似合っていると思っているので、あんだけの巨体で軽々としたフットワークを見せる怪獣バトルに驚き。そして、ゴジラはこんなだったか…という違和感。最終作となるこの作品を見て思ったことは、「ゴジラ」って何だったんだっけ…?ということ。作中で泉谷しげるが「ゴジラは何で街を破壊するの?」という問いに対して「ゴジラは怒りを忘れていない」と発した台詞が、かろうじてゴジラの存在理由を示していたけれども、その部分の掘り下げがないため、軽く「ふぅん」で終わってしまうような説明。それでもこの台詞が入っていただけ良いとは思うのだけど、たくさんの怪獣と大暴れしているゴジラを見ていると何やら微妙な気持ちになってしまうのは私だけ…でありましょうか…。

 最終作として全体の内容はこれでいいのかな?…という疑問を抱きつつも、演じている役者陣にはそれぞれに見るべきところがあってそういった点では楽しい作品ではありました。主役の松岡昌宏さんの独特の間のつと視線をずらす演技は、クールなヒーローっぽさが表れていたし、ドン・フライさんは、おいしいところを持って行く裏の主役といった感じで頼もしかったし、水野真紀さんと菊川怜さんの脚線美は目に美しかったし、伊武雅刀さんは異星人の敵役という点でデスラーっぽくてニヤリとしてしまったし、北村一輝さんのキレ加減は絶妙で怪しいかっこよさに満ちてて良かったし、水野久美さんはキリっとしててかっこよかったし、私的には國村隼さんの渋さがとても良かった。

 そんなこんなで色々と微妙な作品ではあったけれども、これで最後というおまつり気分は味わえる豪勢さとなっているので、それはそれで一つの終わりの方向性。たくさんの怪獣のバトルと端々に登場するタレント。これらを見るだけでも楽しめる作品かと。
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オペレーション・ファイナル・ウォーズ
投稿日 : 2005/01/09 21:05
投稿者 Excalibur
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興行的にはかなり厳しいという話なので、もう一回見に行ってしまいました。これで当分スクリーンで『ゴジラ』とおさらばかと思うと、感慨深いものがあります。
それにしても、のっけから見せ場満載、ツッコミどころ満載の映画はなかなかないですねえ。冒頭のゴジラ対海底軍艦の一戦、金子監督が『GMK』のクライマックスで実現出来なかったことをあっさりとやってのけてしまったわけですが、この初代轟天号の指揮を執っているのが中尾彬・上田耕一コンビなのが<平成シリーズ>をずっと見ている人にはニヤリだし、続いて新・轟天号が戦う相手がマンダなのは必然? しかもこの新・轟天のデザインが、二代目海底軍艦とでも呼ぶべき『惑星大戦争』版の轟天号のイメージに近いのも遊び心が出ています。
回想シーンで暴れている過去の怪獣たちが、バラン、バラゴン、ガイラ、ゲゾラ、それにチタノザウルスというセレクトなのも渋いです。でもどうせならメガロとかゴロザウルスとか他にもバンバン映して欲しかった怪獣はいますし、一体も選ばれていない平成怪獣群の中からも、例えばビオランテとかデスギドラとかダガーラとかオルガとか出して欲しかった気もしますね(あれ、メガギラスはいたんでしたっけ?)。
ゴジラ対GODZILLA実現!のジラ戦、あっけなくやられちゃうジラは拍手もので、「やっぱマグロ食ってるヤツはダメだな」という北村一輝の台詞も大笑いだし、アンギラス・ラドン・キングシーサーとの変則マッチが何故かサッカー映画風演出なのも子供には受けていたようです。
あっという間に出てきて消えるヘドラや、エビラに止めを刺す際の「悪いな、エビは嫌いなんだ」というケイン・コスギの台詞などは評判悪いようですが、まぁそんなに目くじら立てるほどのことではないでしょう(そんなことよりもドン・フライ同様、ケインの台詞も吹き替えにした方が・・・)。
そうそう、「これでも昔は”百発百中”と呼ばれた男だよ」という宝田明の台詞に、場内でただ一人反応してクスクス笑っていたのは私です(知らんだろうなぁ、その昔の宝田明の主演映画に『100発100中』というのがあって・・・・・・といっても見たことありませんが)。南極にあるエリアGの隊員さんコンビの名前がニックとグレンだってことに反応したのも私だけだったかなぁ(これは、『怪獣大戦争』にニック・アダムスが出演した時の役名が、”グレン”だったことに引っ掛けたお遊びですな)。
かように古くからのファンはお遊びにニヤリ、これまで『ゴジラ』なんか見たことない!と仰る新参者にも敷居は低いのが本作の特徴でしょうね。その分、マニア、フリークの皆様方の中には強烈に拒絶反応を示していらっしゃる方もおりますが、これは仕方ないでしょうね。いわばこれまでのシリーズ全作品を、ある意味否定しまくっているわけですから。
しかしこうなると、次に『ゴジラ』を復活させる時は大変そうです(”最終作”と銘打ってはいますが、数年、十数年後にはまず間違いなく甦ってくるでしょうから)。これほど破天荒で能天気なオールスター映画を作られてしまうと、単純な対決モノでは小粒過ぎますし、かといってその対戦相手がリバイバル怪獣では新鮮味に乏し過ぎます。さりとて一作目に倣った単独の”恐怖ゴジラ”が上手く行くかというと難しいでしょうねえ。禁じ手としてはその一作目のリメイクという選択肢もありますが、それはやらないでしょうし、うーん。ここはやっぱりガメラと対決させるしかないんじゃありませんか?
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あ、そうそう
投稿日 : 2004/12/05 15:40
投稿者 F20!
参照先 http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html
新・轟天号の艦長がDon Frye(ドン・フライ)と格闘技、プロレス好きなら知っているこの名前。
結構、美味しいとこ持っていったなぁ、と感じたんですが、
ひょんな所にRay Sefo(レイ・セフォー)とGary Goodridge(ゲーリー・グッドリッジ)も出てたんですよ。
この方々も格闘技好きなら皆知ってますね。
ま、実際にスクリーンの中で探してみてくださいね。

それから、まさか番組内で大槻教授とUFO研究科?の韮沢さんの激論が見られるとは(爆)

結構、ゴジラ映画って端役とか大物の出演が多いよね。
泉谷しげるとか佐野史郎とかね。

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ゴジラ最高!
投稿日 : 2004/12/05 15:25
投稿者 F20!
参照先 http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html
いや何がって?

まぁ、詳細なコメントは公開二日目ですからおいといて、というか、上で書かれてますから(^^*)
でも、個人的には十二分に楽しめました。

>もう最初から最後まで見せ場の連続で見終わった後はどっしりとした疲労感。
うん、確かに。確かに見せ場のてんこ盛りではあったよね。
また、途中知らず知らずに口元がにやけてる自分が居るんだよね。

で、表題ですが、某怪獣がゴジラの尻尾ひと降りで吹っ飛んで熱戦でやられちゃうのが痛快!
その某怪獣は初登場時にファンの総スカンをくった曰わく付きのヤツだったから、
そのやられぶりったらファンの溜飲を下げたよね。

残念だったのはキングギドラが居ないこと、ジェットジャガー(笑)が出ないことでしょうか。


でも、まあ北村龍平監督は最近注目されてるだけあって、ここ最近のゴジラよりはパワフルな作品だったんじゃないでしょうか。

しかし...ゴジラとあのミュージシャンを一緒に扱えるのは北村龍平監督だけかもしれない。
ま、ミュージシャンなのにスポーツ紙に掲載されるぐらいの筋肉の持ち主ですから、ゴジラと同列か...
(長渕の桜島ライブDVDの監督もやってます)
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「さらばゴジラ」
投稿日 : 2004/12/04 21:36
投稿者 Excalibur
参照先
”これが最後”という触込みの、シリーズ通算28作目にして誕生50周年の記念作。ということで早くからファンの注目を集めたが、灰汁の強い監督起用に喧喧諤諤。それでも『デビルマン』よりマシだろうというのが大方の意見(希望的観測ともいう)だったが、いざ試写会が始ってみると”『デビルマン』級”だとか”『デビルマン』より酷い!”と非難囂々。不安だらけで劇場へ足を運んだのだが、結果的には充分楽しめた(それにしても既に基準値となっている『デビルマン』の存在って・・・? もう一つ、『CASSHERN』という基準もあるのだが)。「こんなゴジラが見たかった!」とは思わないが、「こんなゴジラもありだよな」という肯定派。冒頭の東宝マークに往年の”TOHO SCOPE”のものを使っているのが「この映画は総集編的セルフパロディ映画なんですよ」という一つのサインで、これを素直に受け止めさえすれば二時間だれずに(人によっては大笑いしながら)楽しむことが出来るのだ。
登場する怪獣はゴジラ以外にモスラ、ラドン、アンギラス、ミニラ、マンダ、キングシーサー、クモンガ、エビラ、カマキラス、ヘドラ、ジラ(ハリウッド版『GODZILLA』モドキ)、ガイガン、モンスターX、そしてモンスターXの実体であるカイザーギドラ(キングギドラより凄い?!新怪獣)と錚々たる顔触れ。それに加えて地球防衛軍の主力戦艦はあの『海底軍艦』轟天号だし、攻めてくる宇宙人はX星人、地球に接近する天体は妖星ゴラス、と東宝特撮映画のアイテムてんこ盛り。もう最初から最後まで見せ場の連続で見終わった後はどっしりとした疲労感。でも不思議とゴジラ映画を見た、という気にはならないんだよなあ・・・。
というのも結局は人間ドラマというか人間アクションに主眼が置かれているからで、松岡昌宏とケイン・コスギのぶつかり合いとか、松岡昌宏と北村一輝の激突とか殆ど『マトリックス』状態のアクション・シーンばっか印象に残ってるからだ。出てくる怪獣にしたってごく一部を除けば秒殺・瞬殺の嵐だし・・・って、これはギャグなんでしょうね、きっと。また人間の出番が多いからといって人間ドラマがきちんと描けているってこともなく、表情に乏しい菊川怜や脚線美を見せるだけの水野真紀などなどキャラの掘り下げも殆どなし。まあヘンに説教臭いドラマをやらかされるよりは、テンション下がんない分遥かにマシなんですがね。
そんな中で出色なのは、X星人北村一輝の怪演。完全にイっちゃってて実に頼もしい。そして轟天号の艦長ダグラス・ゴードン大佐を演じた総合格闘技のドン・フライ。そんじょそこらの俳優さんよりも演技が上手いというか、存在感があるというか。あ、でも声を吹き替えた玄田哲章の巧さでもあるのかな。実質的にはこの二人が主役といっても過言ではなく、だからメチャクチャ強いはずのゴジラの存在感が霞んでるんだなあ。
ただこの映画、音楽だけはまるでダメ!なんで今更キース・エマーソンなんか引っ張り出したのかわからないけど、全篇に渡って流れっぱなしのロック・サウンドは、耳に残るメロディーは皆無で五月蝿いだけ。別に御大・伊福部昭を呼んで来いとは言わないけど、これだけ色んなキャラが出てくる作品なら伊福部メロディーが必要でしょ。せめて轟天出撃シーンくらいは。その代り(?)劇中曲扱いなのか、佐藤勝版”メカゴジラのテーマ”が唐突に流れてきたりするのはなんなんだか。
そしてもう一つ、ラスト・シーン。ここまでお祭り騒ぎやらかしといて、これはないんじゃないの?個人的にミニラが大っ嫌いってこともあるけど、最後の最後で緊張感の糸がぷっつり切れたかのような虚脱感に襲われました、ハイ。この二点がなけりゃ、冒険作として結構な点を付けても良かったのになあ。もっともシリーズの最後でこうまで弾けた作品作っちゃうと、なんか勿体無いね。どうせ数年後か十数年後には甦ってくるんだろうけど、とりあえずの大トリを飾る作品としては許せない部分もあるなあ。というか、これで最後の『ゴジラ』です、とは認めたくないというか。

追伸。
エンドクレジットには、本編では使われなかったカットが随分使われてるので、最後まで席を立たないこと。
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