監督：ジェレマイア・チェチック
製作：ジェリー・ワイントローブ
脚本：ドン・マクファーソン
製作総指揮：スーザン・イーキンズ
音楽：ジョエル・マクニーリー

レイフ・ファインズ／ユマ・サーマン／ショーン・コネリー
パトリック・マクニー／ジム・ブロードベント／フィオナ・ショー
エディ・イザード／アイリーン・アトキンズ／ジョン・ウッド
カーメン・ヨーゴ／キーリー・ホーズ／ショーン・ライダー／ニコラス・ウッドソン

1998年

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往年の人気作品を映画化したという作品は多いが、これもそういった企画の一本でオリジナルは’６０年代にヒットしたＴＶシリーズ『おしゃれ（秘）探偵』。この手の企画には続編型とリメイク型があるが、こちらはリメイク型となる。オリジナルを知らないのでどの程度その雰囲気を受け継いでいるのか不明だが、おそらく殆どその香りは残っていないだろう。ただテーマ曲はオリジナルのものをアレンジして使っているようだ。
ＴＶの時から主人公のジョン・スティードよりはパートナーのエマ・ピールが中心だったようだが、この映画版も良くも悪くもエマ役のユマ・サーマンが中心。彼女の前では本来の主役レイフ・ファインズ（スティード役）も、大仰な悪役ショーン・コネリーも霞む。コネリーといえば勿論元祖「００７」役者だが、オリジナルのエマを演じたダイアナ・リグを始めシリーズのヒロイン役の女優が二人もボンド・ガールに抜擢され、更にオリジナルのスティードを演じたパトリック・マクニーも「００７」に出演しているのなど、両シリーズには不思議な縁があるのが面白い。
それにしてもこのエマ、オリジナルもそうなのだが何故か「ミセス」なのだ。スティードとのラブ・シーンがあったり、世界征服を企んでるはずの悪役オーガストが異常にエマに御執心だったり（これはコネリーの希望でユマとのラブシーンを追加したから？！）と普通の（？）ヒロイン扱いだが、うーん、彼女は人妻なんだよね。英国紳士のモラルはどこへ行ってるんだろう・・・？

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