言わずと知れたモンスター映画の古典。南海の孤島で発見・捕獲され、ＮＹへ連れて来られたコングが暴れまわる、というストーリーはもはや説明の要はないだろう。「美女と野獣」モノの変形と見る向きもある。
公開当時は実在の巨猿を撮影した物だと信じていた観客がかなりいたとのことだが、デジタル全盛の現在においてもその迫力は損なわれることはない。
主人公たちが島へ着くまで、そして島でのコングの描写に比重が裂かれ、クライマックスのＮＹシーンは意外にあっさりとしているが、これにより文明の中でのコングが哀れな存在であることが強調されている。製作側のポイントはそちらにあるのだろうか。

　　　　　　　　　　　　（1991/12/01　ＶＩＤＥＯ）

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製作：メリアン・Ｃ・クーパー／アーネスト・Ｂ・シュードサック
製作総指揮：デヴィッド・Ｏ・セルズニック
原作：エドガー・ウォレス
脚本：ジェームズ・アシュモア・クリールマン／ルース・ローズ
特殊効果：ハリー・レッドモンド・Ｊｒ
特撮技術：ウイリス・Ｈ・オブライエン
音楽：マックス・スタイナー
監督：メリアン・Ｃ・クーパー／アーネスト・Ｂ・シュードサック

ロバート・アームストロング／フェイ・レイ／ブルース・キャボット／フランク・ライチャー
サム・ハーディ／ノーブル・ジョンソン／スティーブ・クレメンテ／ジェームズ・フラヴィン

1933年

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