「サハラ/死の砂漠を脱出せよ」
投稿日 | : 2005/06/12 21:26 |
投稿者 | : Excalibur |
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監督:ブレック・アイズナー
プロデューサー:メイス・ニューフェルド/ステファニー・オースティン
製作総指揮:ヴィッキー・ディーロック
音楽:クリント・マンセル
マシュー・マコノヒー/ペネロペ・クルス/スティーヴ・ザーン
ウィリアム・H・メイシー/ランベール・ウィルソン/デルロイ・リンド
2005年
NEWヒーロー誕生!・・・だと良いけれど・・・?
投稿日 | : 2005/06/12 21:27 |
投稿者 | : Excalibur |
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クライブ・カッスラーの<ダーク・ピット>シリーズ11作目『死のサハラを脱出せよ』の映画化。既に第4作『タイタニックを引き揚げろ』が『レイズ・ザ・タイタニック』として映画化されているが、原作者激怒でシリーズ化は凍結。今回はマシュー・マコノヒーが主演に名乗りを挙げ、エグゼクティブ・プロデューサーとして、原作者を自ら口説き落として映画化を実現させた。
物語は南北戦争末期から始まり、その際に姿を消した甲鉄艦を探す話と、ナイジェリアで発生した謎の疫病の調査をしようとするWHOの医者の話が併行して描かれる。この二つにどういう接点が?と思っていると、ご都合主義、もとい見事な繋がりを見せるので思わず頷く。
NUMA(国立海中海洋機関)のエージェント、ダーク・ピットはスーパーヒーローではあるが、それは相棒のアル・ジョルディーノの存在あればこそ。最初のうちは話の流れが見えてこないので少々弛れるし、マコノヒーのピットがただのチンピラに見えたりもするが、中盤以降はピットとアルの掛合いもポンポン決まり、これにペネロペ・クルス演じるヒロインが絡んで絶妙なアンサンブルを見せ、緊迫したシーンと息抜きのお笑いシーンのバランスも取れてくる。前半からこのペースだったら、もっと楽しめたんだけどなぁ、とちょっと残念。
なお、マコノヒー、アル役のステイーヴ・ザーン(このキャラで作品が持ってるようなもん)、サンデッカー提督のウィリアム・H・メイシーは3本の契約を結んでいるそうでシリーズ化の可能性が残されているし、実現すれば<007=ジェームズ・ボンド>に取って代わる新たな冒険アクション・シリーズ誕生と成り得るのだが、やはり今回も原作者のお気には召さず、また興行成績も芳しくないようなので実現は微妙。個人的には原作シリーズにも手を出そうかと考えるくらい気になる内容だったし、映画版もあと1〜2本は見てみたいと思うのだけれども。
しかし今回の悪役であるフランス人実業家の名前、何となく笑ってしまったのは自分だけ?ちなみに「イヴ・マサード」というんだけど、似たような名前の人がどっかにいたような?
(2005/6/12 ユナイテッド・シネマとしまえん 3番スクリーン)