「戦国自衛隊1549」
投稿日 | : 2005/06/19 17:14 |
投稿者 | : Excalibur |
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元になった半村良の『戦国自衛隊』は読んでいませんし、映画版の『戦国自衛隊』も未見、さらに今回の原作である福井晴敏の小説も未読、というくらい予備知識殆どなしで見ましたが、退屈することなく2時間楽しめました。あまり評判が良くなかったので、肩の力を抜いて見ていたのが良かったのかも知れません。その代り、見終わっても何も心に残りませんけれども。
それにしても『戦国自衛隊』というくらいだから、近代装備の自衛隊が戦国武者とやり合う話だとばかり思っていたんですが、戦国時代を舞台に自衛官同士が対決する話だとは思いませんでした。これなら設定を現代のままにして、自衛官のクーデター話にしても成立しそうですが、それだと『機動警察パトレイバー2』になっちゃうかな。まぁへんな理屈こねてつっこむよりも、まったりと鑑賞するのが正しい見方なのでしょう。
ただ、キャスティングには若干気になる点があります。この物語に出てくるのは現代人、現代から戦国時代にタイムスリップして溶け込んでいる人、それに生粋の戦国時代の人、の3パターンあるわけなんですが、役者さんの色分けがきちんとされていないんですよね。特に2番目と3番目のパターンの境界線が曖昧。それだけ時代劇をきちんと演じられる人が少なくなっているということなんでしょうけれども。綾瀬はるかのふにゃふにゃした台詞回しもマイナスです(可愛いけどね)。そのあたりでもきちんと時代的なギャップが巧く出ていれば、もっと面白くなったのにと思うと残念です。
なお、これから見ようと思っている人は、北村一輝と伊武雅刀のX星人コンビに注目しましょう。ちょっとした儲け役になってます。嶋大輔も美味しい役なんですが、如何せん演技(というか滑舌)が・・・。
そういや、何故か劇場に自衛隊のパンフレットが置いてありましたが、この映画見て入隊しませんか?ってことかしらん?
(2005/6/19 ユナイテッド・シネマとしまえん 5番スクリーン)
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