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「ドルフィン・グライド」
投稿日 : 2005/09/19 04:54
投稿者 Excalibur
参照先
イルカを追いかけたドキュメンタリー映画、程度の認識しかなかったのだが、実は観客が皆、イルカになれるという幸福な映画だった。
監督・製作のジョージ・グリノーは、『エンドレス・サマー(終りなき夏)』や『ビッグ・ウェンズデー』などの撮影にも携わってきたベテランの”海の男”で、今回はその彼が10年もの歳月を費やし、機材を開発し、撮影方法を工夫し、5年間にも及ぶ撮影をこなした意欲作。
監督曰く「体感映画」とのことだが、カメラは徹底的に”イルカ視点”に置かれていて、イルカを追いかけると言うよりイルカに引っ張られている感じ。殆ど全編に渡ってカメラは水面下にあるため、泳げない人や水が苦手な人は息苦しさを覚えるに違いない。それぐらい圧倒される内容で、その臨場感を表すには「画面を見ているだけで水圧を感じる」とでも言えば良いだろうか。セリフなし、ナレーションなし、音楽のみの至福の21分間だ。

スコット・ウェルッシュの監督・製作による、26分間の『メイキング・オブ・ドルフィン・グライド(『ドルフィン・グライド』が作られるまで)』も同時上映され、こちらではジョージ・グリノーのインタビューをはじめ、撮影秘話が語られ興味深い。

                   (2005/9/15 テアトル・タイムズスクエア)
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