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「ステップフォード・ワイフ」
投稿日 : 2005/10/16 15:55
投稿者 Excalibur
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輝かしい経歴を持つ凄腕TVプロデューサーだったジョアンナは、番組が起した事件の責任を取らされ仕事を失ってしまう。同じTV局に勤める夫のウォルターも辞表を提出、失意の彼女を気遣って新しい土地でやり直そうと提案し、家族でステップフォードという美しい街へと引っ越してくる。住民たちの歓待を受ける彼らだったが、そこに暮す女性たちは何故か美しく夫に従順な理想的な妻たちばかりだった・・・。

ニコール・キッドマンの魅力を前面に押し出した映画で、序盤のバリバリのキャリア・ウーマンぶり、中盤の仕事に疲れてボロボロの様、そして終盤に披露される、彼女の持ち味全開のクール・ビューティーぶりとの落差が充分に楽しめる一本。
・・・と書くだけでネタバレになってしまいそうだが、ミステリーというよりもかなりSF風味の施されたコミカル・サスペンスといったところ。もっともそのオチにはあまり説得力があるように思えないので、やはりそこはコメディーと割り切るべきなのだろう。アイラ・レヴィンの小説『ステップフォードの妻たち』の2度目の映画化ということだが、前作はもう少しホラー・テイストだったらしい(キャサリン・ロス主演だが、未見)。”男性にとっての理想的な妻”というものをじっくりと考えてみたい人は、ご覧になると良いだろう。
歌姫フェイス・ヒルが、ハッキリ言ってどうでも良いような役で出ているが(流石に出番は多いものの)、それよりも同じ歌手繋がりならベット・ミドラーの怪演ぶりの方が遥かに見ものである。さらに街の有力者を演じたクリストファー・ウォーケンと、その妻役のグレン・クローズのコンビも胡散臭さが漂っていて良い感じだったが、ニコール・キッドマンの旦那を演じているマシュー・ブロデリックは、いつの間にあんなブクブクに太ったんだ?

       (2005/8/26 VIDEO)
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Re: 「ステップフォード・ワイフ」
投稿日 : 2010/02/16 19:18
投稿者 久保田r
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 ニコール・キッドマンの様々な美貌を堪能できる作品。ニコール・キッドマンが演じる主人公のジョアンナは、テレビ局の敏腕プロデューサーであったが、ある日舞台挨拶中に出演者から発砲され、この事件を元に解雇される。仕事を失い、生きる気力を失ったジョアンナは、夫に連れられステップフォードという町に引っ越し、ここで新しい人生をスタートさせるが。

 とにかくニコール・キッドマンの美しさたるや素敵。序盤のキャリアウーマンとして自信に満ちた迫力も美しいし、一転してどん底に落ちてやつれた姿も美しく、ステップフォードの生活に馴染もうと可愛らしい洋服を着て家事にいそしむ姿も美しいし、終盤のお人形のような輝くブロンドとはにかんだ微笑みまでも溜め息が出るほどの美しさ。これぞまさしくスクリーンに映しだされる完璧な女優の美しさ。スレンダーなスタイルがとても美しい。

 ストーリーそのものは、ステップフォードの女性たちってどこか一般の女性達とは違うようなという疑惑の思いを抱きながら見ていた中盤までは割とすんなりと見ていたが、後半にジョアンナが単身男性のみが集まる教会に乗り込んだシーンの後からは、説得力が弱く、オチとしての物足りなさが感じられ、後一歩かなという後味が感じられた。

 でも「理想のパートナー vs 現実のパートナー」というテーマは、一生かかっても解決しえない誰しもが抱える問題ではないかと思うので、作品が描いている内容についてはとても興味を引かれ、最後まで楽しく見ることができた。世の中には、従順なパートナーを好む人もいれば、それとは逆の人もいるわけで、ままならないのが世の常。パートナーについてあれこれと思い悩む時間が、人を育てるのではないかと思う次第。

 ジョアンナの友人を演じた、ボビー役のベット・ミドラーと、ロジャー役のロジャー・バートがとてもいい味を出していた。人間味溢れるユニークなキャラクターを演じており、台詞の毒舌さが人として生きるエネルギーを表現していた。
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作品データ
投稿日 : 2005/10/16 15:56
投稿者 Excalibur
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監督:フランク・オズ
製作:スコット・ルーディン/ドナルド・デ・ライン
原作:アイラ・レヴィン
脚色:ポール・ラドニック
製作総指揮:ロン・ボズマン
音楽:デヴィッド・アーノルド

ニコール・キッドマン/マシュー・ブロデリック/ベット・ミドラー
ロジャー・バート/フェイス・ヒル/グレン・クローズ/クリストファー・ウォーケン

2004年
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