「蝉しぐれ」
投稿日 | : 2005/11/02 11:42 |
投稿者 | : F20! |
参照先 | : http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html |
作家、藤沢周平氏の名作の1つと言われる『蝉しぐれ』を、
藤沢氏から唯一映像化を許された黒土三男監督が、15年の歳月をかけて映画化させた作品。
主人公は市川染五郎、その想い人には木村佳乃。また主人公の両親に緒形拳、原田美枝子。
その他にも大地康雄、大滝秀治、加藤 武、小倉久寛、今田耕司、ふかわりょうなどなど。
話は、文四郎(市川染五郎)と隣同士で幼馴染のおふく(木村佳乃)。互いに淡い想いを心の奥にしまい込んでいた。
二人を運命は、おふくが江戸屋敷の奥に上がることで急変し、二人の淡い恋は切なく終わりを迎える。
やがて文四郎の境遇にも大きな転機が訪れ、複雑なお家の事情に巻き込まれて行く。
さらに文四郎のもとに、驚くべき知らせが・・・。
おふくが殿の寵愛を受け、御子を身籠るったというのだ。
この御子をめぐるお家騒動が、やがて二人を再び惹き合わせることになることを、文四郎は知る由もなかった・・・。
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という内容なのですが、ワタシは原作も読んだ事が無く、なんの先入観もないまま見てきました。
強いていえば、同僚先輩いわく「藤沢周平の最高傑作」というので、映画の日に見てきただけです。
ま、「たそがれ清兵衛」や「隠し剣、鬼の爪」をみているので、ついでにという感じです。
ところがどっこい、前二作と良い勝負の人情味溢れた良作でした。
時代の理不尽さと、変わらぬ人情、そして最後の別れのシーンにはホロリとさせられました。