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「男たちの大和 YAMATO」
投稿日 : 2005/11/22 15:55
投稿者 MIHO
参照先 Http://blog.goo.ne.jp/miho5124/
「男たちの大和 YAMATO」(戦後60年記念作品)の試写会に行ってきました。

キャスト
反町隆史 中村獅童 仲代達矢 奥田瑛二 渡哲也 長嶋一茂 山田純大
鈴木京香 白石加代子 寺島しのぶ 余貴美子 高畑淳子 蒼井優


音楽 久石譲  主題歌 長渕剛

あらすじ
2005年4月 内田という女性が戦艦大和が沈んだ場所まで連れて行って欲しいと
懸命に頼んでまわる姿を見た漁師の神尾は、理由を聞き難しいといわれる場所まで
船を出すことになった。
内田の父親は、神尾の大和での上司であった・・・思い出が蘇る・・・・・・。
昭和19年春、劣勢に強いられていく海軍に特別少年兵として15歳の神尾をはじめとする
若者たちが乗艦した。
20年春、沖縄を目指して最後の戦いに大和は出発する。


現代から始まり、タイトルが現れるまで15分・・・・・・どうなるんだろう?と、
疑問に思いつつも自然に時代は昭和19年へ。
現代の海上での会話とシンクロしながら、クライマックスへ向かっていきます。
少年兵たちの想い、家族の想い、恋人の想い、大和に乗る兵隊としてのみんなの覚悟。
ひしひしと伝わっていき、涙腺が緩んだらとめどなくなります。
家族のそれぞれの背景、そして歴史を学んだものならわかる未来が大変重かったです。
ちょっと最後の戦いは、長く悲惨で辛いものがありますが全体としてはすばらしい出来上がり
のものだと思います。
復元された大和は、すばらしいです。
そして、やはり大きいですね。
あれだけのものを60年以上前に作った技術はすごいと思います。

お正月に向けての作品としては、重すぎるものかもしれません。
でも、今の若い人たちには是非観ていただきたい作品だと思いました。
命の大切さ、家族との絆を考えて欲しいと思います。



戦闘シーンでコスモタイガーやヤマトの隊員をオーバーラップさせてしまいました(^^ゞ
音楽も、戦闘シーンにすごくあっていて格好よく違和感の無いものになってしました。

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Re: 「男たちの大和 YAMATO」
投稿日 : 2007/01/06 17:03
投稿者 久保田r
参照先
 これほど「命」「生」「死」を連呼している映画を見たことがないかも知れない。作品のどこを切っても「命の価値」「生きる」「死ぬ覚悟」が描かれており、正直見るのがたいへん辛い映画でもある。だが、日本に「戦艦大和」があったのは事実だし、大攻撃を受けて沈んだのも事実。これから目を逸らして簡単に「命を大切にしろ」と口にするのは思い上がりに等しいかも知れない…とさえ思えるほど、この映画は重厚に凄惨に「命」について叫んでいる。

 「大和」には、二つの「命」があり、一つは戦死した「命」と、一つは生き延びた「命」。片道分の燃料しか持たずに出撃した大和はまさに「死にゆく命」だったが、その艦に乗組んでいて生き延びることができた人たちの「命」は、相当に苦しい「生きる命」を歩んだことと思う。この二つを切り離し「死にゆく命」にスポットライトを当てて作品を作ることも出来たと思うが、この映画は「死にゆく命」と「生きる命」をきちんと繋いでいる。映画終盤の、西哲也の母が、神尾に向かって「あんた一人でぬけぬけとよく生きて帰ってきたな」と言った台詞は、よく入れた台詞だと思った。この台詞は、入れなくてはならない台詞だったと思うし、現実に「大和」に乗組みながら生きて帰った人たちが多く浴びた言葉だったのではないかと思う。生きることも地獄だった生き延びた人たちは、戦後生まれである私の想像を絶する心の苦しみを抱えて生きて来たと思う。本当は貴重な体験を聞きたいと願うのだけれども、あまりの悲惨な戦争の経験においそれと口を開くこともできない長い苦しみ。彼らは、戦後60年を経てもなお当時の「大和」を心に抱え、重い生きる「命」を背負っているのだと思う。そして映画では、一晩野宿した神尾に対し、西の母親が「あんたは生きなきゃあかんよ」と抱き合って泣いた姿は、生き延びた人たちへの救いとなったシーンであったと思う。その重い生きる命を背負って生き延び続けた神尾という役を演じたのは仲代達矢であり、彼の語る台詞の一つ一つには重みがあり、心を打ち、涙が溢れた。彼の演技には重みがある。それは彼自身が生きてきた人生の重みと「大和」の生き残りという重みが重なっていて、みごとな役柄となっていた。仲代達矢の演技があってこそ神尾少年兵を演じた伊達俊夫の演技が活きていた。

 作品が終わり、エンディングで流れた長渕剛の「Close Your Eyes」がじーんと心に染み入った。作品の内容を吟味した歌詞となっており、静かな歌唱がこの映画の伝えたいことを伝えていると思った。作品と一体化している素晴らしい歌。
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「男たちの大和 YAMATO」
投稿日 : 2006/04/15 00:21
投稿者 よすけ
参照先
こんにちはよすけといいます。
男たちの大和 いまだに忘れません←二回見た
この大日本帝国・・・まさに「帝国」を意味するために「戦艦大和」は作られたんじゃないのか?
私は考えたりもします。
大和に関することなら結構知ってるつもりです。
そして戦艦大和に乗船した3333名の方、日本を守る
為に自分を犠牲にする その心今、この世代の若者
達に伝えていかなければなりませんね。
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Re: 「男たちの大和 YAMATO」
投稿日 : 2005/12/23 02:07
投稿者 ponpon
参照先
呉に住んでいる私は、皆さんとは少し違った角度からの感想になると思います。

小さい頃から戦争と隣り合わせにある街に育った私。身近に戦争の体験を聞かせてくれる人がいた。
でも、大和の生き残りを口にする人は、戦後50年を迎える頃まで殆どありませんでした。
無論、テレビでも。
生きて還ったことへの後ろめたさがあったと、後のインタビューで語られ、映画でも土下座をして生還したことを詫びたように、生きて還ったことへの罪を感じていたそうです。
誰もが「生きて還れ」と言いたかったあの頃、でも、それを許さないあの頃…
母親となった今、「例えどんな姿でも、生きていて欲しい」と願う気持ちは、身体の中で心臓を握られるような苦しみと痛みを引き出します。
半世紀近くの間、生還者はそんな苦しみを口にせず、じっと耐えていたのかもしれません。
もしかしたら、生きている事自体が、彼らの苦しみだったのかもしれません。
でも、どんなに時間が流れたとしても、人の根底にあるものは変わらないはず。
男には男の、女には女の根底にあるものは、きっと変わっていないはず。
映画を見終わった後、それを呼び覚ましてくれるような気がします。

さて、この映画のロケが呉で行われた時、仕事の関係でロケの取材をさせていただき、ほんの2〜3分のワンシーンを5〜6回リハーサルし、本番に臨んでいる現場を見ることが出来ました。
リハの時はいくらか空気の流れが感じられるのに、本番になると、見えない糸の張り詰めを感じるような、緊張感がありました。
唐木さん(山田純大)の奥さん(みれいゆ)が、赤ん坊を抱えて最後の別れと言うシーンでしたが、リハの時は赤ちゃんの泣くタイミングがずれてずれて…人形でカメリハを繰り返し、実際の赤ちゃんを抱えた時の奥さんの足元、本当に足場の危ういところ(すぐ下は海)で撮影してたので、見ているこっちが「あわわわ〜〜〜」と、ドキドキものでした。
ロケ周辺は、戦時中からあるレンガ倉庫と、現代の建造物が混在していたのですが、あまり気になりませんでしたね。映像では思ったほどじゃなかったです。
実際、ロケセットも目にしたのですが、一時、これってセットだったっけ?もともとあったっけ?と思ってしまうほど、精巧なものでした。
大和に乗り込む時、上陸する時、全て呉での撮影です。
5月とはいえ、なかなか暑かったのを思い出し、冬服で頑張っていたエキストラ君たち。
私がインタビューした人も、しっかりチェックできました。
このエキストラ君たちは、れっきとしたオーディションで選ばれた「俳優さん」で、大阪と東京で20名ずつ、40名だとか。(記事を掲載する時、一応著作権の交渉などもしたんですよ)
ちなみにオーディションを受けたのは400名以上。
受かると思わなかったので、信じられなかったと言っていました。
実際、彼らの多くはセリフも殆ど無いです。でも、単なる「頭数のためのエキストラ」ではなかったわけで、実際自衛隊での訓練も受けていたと言うことです。

では、ここで、神尾くんの実家あたりのお話を。
彼の実家は私の住んでいる広町のとなり、阿賀町です。
走っていたボンネットバスは、実際呉で走っているボンネットバスが被り物していると思われます。しっかり「呉市営バス」マークがありましたし、最初に出たバスの路線終着地は、これまた広町のとなり、仁方町です。
よく見ると、バス停にも「阿賀海岸通」らしき文字。このバス停は実際あります。
神尾くんの実家近くの神社、厳島神社とありますが、当然宮島ではありません。
色々調べましたが、阿賀町には実在していません。
ただし、阿賀と宮島は縁があり、元禄14年(1701年)から宮島の管弦祭で御神体を乗せた御座船を引く役割を担っています。
実際はこの祭りに関係する神社は住吉神社と言いますが、阿賀と厳島神社のつながりは300年以上前から実在しております。
ちなみにロケの神社は尾道の向島にある厳島神社(実在)。祭られている御祭神も同じです。
そういえば、なかなか広島弁、うまかったです。

映画の最初と最後に大和ミュージアムと海軍墓地が出てきます。
ミュージアムは展示されているのもがそのまま映し出されていました。
最後に出てくる大和の慰霊碑。
実際先日私も久々(5年ぶり)に行ってみました。
5年前はもっと薄暗く、多くの海軍艦の慰霊碑がありました。
それらも綺麗に整備され、明るい感じになっていました。
大和の慰霊碑は、海軍墓地の正面に置かれています。
どの慰霊碑より大きく、犠牲者の名を刻むプレートは、慰霊碑を囲むようにはめ込まれています。
ぱっと見ると、慰霊碑の左右にあるだけのように見えますが、慰霊碑の周りを囲む壁に、びっしりと名前が刻まれています。
映画ですから、現実とは違う部分があると思いますが、あのスクリーンのような状況に置かれていたならば・・・
あまりにも大きな犠牲…彼らの思いを私たちは受け止めているか・・・
慰霊碑の前に立ったとき、泣きそうになりました。
あなたたちが今見ている日本は、あなたたちの希望した日本でしょうか?
答えがかえってこないだけに、胸が詰まってしまいます。

この映画、見終わったとき、身体がすごく緊張しているのを感じました。
大和の最後、無意識のうちに身体を硬直させ続けていたんです。
見ていただけなのに、すごく緊張していました。
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『Close Your Eyes』
投稿日 : 2005/12/09 11:28
投稿者 F20!
参照先 http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html
ちなみに主題歌は角川春樹から直接依頼された長渕剛が書き下ろしたのですが、
曲本を読んで泣いた長渕が最初に書いたのは『YAMATO』、
良い曲なんだけどこれじゃ泣けない、とダメ出しされて作ったのが『Close Your Eyes』です。

『Close Your Eyes』では二人して泣いたそうだが、
この作品を見た上で、あらためて聞いてみると泣けます。

しかし世間では「ナガブチ」と聞いただけで、拒絶するヒトも多いので、
果たしてこの映画を純粋に見ようと思ってくれるのかが心配です。


ちなみに「サポートソング 般若『俺たちの大和』」っていうのは、
長渕に作ってみろ、って言われて作ったラップの曲です。
先月の長渕さんの日本武道館ツアーで無謀?にも般若が前座をやったのですが、
「サポートソング」って言う意味なら納得できる、メッセージソングでした。
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良かった
投稿日 : 2005/12/09 11:26
投稿者 F20!
参照先 http://homepage3.nifty.com/HiroMacky/999iroha.html
京成電鉄の小冊子にあった試写会に当たったので、
千葉の京成ローザに行って来ました。

上映に当たって映画館のスタッフが挨拶に出てきたのですが、
水兵さんのセーラー服のコスプレでした(^^*)


純粋な少年兵の想いと中堅の兵達の日本のために闘おうとする意志、
そして残された女たちの悲しくも力強く送り出そうとする愛が交錯し、
戦艦大和の最後の特攻での壮絶な戦闘シーンが際立ち、
約2時間20分ぐらいがあっと言う間でした。

それにしても、さすが1/1のセットの迫力ですね。
実際に甲板上で柔剣道の練習とかやってたのなら、相当広いですよね。
それから艦橋までの高さと言い、圧巻でした。


そして最後に流れる主題歌『Close Your Eyes』
これが流れてくると、目頭が熱くなります。
戦争の悲惨さ、というより残された大切な人のために闘った、
というのが、この曲とともに思い起こされてきました。

映画の最後にもう一つの主題歌『YAMATO』とともに、
「この国を愛していますか?」という趣旨で、
戦時中の神風特攻などの映像が流れてきたのですが、
これは本上映でも流れるんでしょうか?

自分が不勉強なのもあるのだが、第二次大戦に関しての正しい教育をされてこなかったと思う。
戦争に対して、私には明確な意思表示ができない。
だから支持も批判もできない。それが悲しい。

いつになったら本当の意味での「平和」を迎えることができるのでしょうか?
そう言ったことを考える上でも、是非見て欲しい作品です。
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作品データ
投稿日 : 2005/12/03 09:40
投稿者 Excalibur
参照先
製作総指揮:高岩淡/広瀬道貞
製作:角川春樹
監督・脚本:佐藤純弥
原作:辺見じゅん
音楽:久石譲
企画:坂上順/早河洋
プロデューサー:厨子稔雄/小柳憲子/村上典吏子
音楽総合プロデューサー:角川春樹

反町隆史/中村獅堂
鈴木京香/松山ケンイチ/渡辺大/内野謙太/崎本大海/橋爪遼
山田純大/高知東生/平山広行/森宮隆/金児憲史/長嶋一茂
渡哲也/蒼井優/高畑淳子/余貴美子
池松壮亮/井川比佐志/勝野洋/本田博太郎/林隆三
寺島しのぶ/白石加代子/奥田瑛二/仲代達矢

2005年
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「もう会えない君を、守る」
投稿日 : 2005/12/03 09:39
投稿者 Excalibur
参照先
復帰した角川春樹が、映画化に執念を燃やしたという<戦後60周年記念作品>。
言うなれば、往年の<角川映画>の復活でもある。
実姉である辺見じゅんの原作を、原寸大の戦艦大和のセットを作るなどして超大作として映画化。戦争全体ではなく、その一局面を真摯に捉えた力作でもある。
どこまで事実に基づいた物語になっているのかはわからないが、生半可な気持ちで見ることが許されないくらい陰惨な光景が繰り広げられ、目を逸らしたくなるものの、それが許されないくらいの圧倒的な重みを持っている。
難を言えば、馴染みのない若手役者が中心のキャスティングで、しかも揃って坊主頭に水兵服という出で立ちなので、個々のキャラクターが判別しにくいこと。
それにW主演を謳われた反町隆史と中村獅堂演じるキャラクターと、実質的な主役である松山ケンイチらが演じる少年兵キャラクター、そして渡哲也、奥田瑛二、林隆三といったベテラン勢が演じている軍や艦の上層部という具合にドラマの主点、力点が分散してしまって、それぞれがあまり絡まないことだろうか。
そうはいっても、波を蹴立てて進む戦艦大和はそれだけで主役スターの貫禄たっぷり。充分に絵になる存在感である。この大和の大きさを体感する為だけでも、映画館に足を運ぶ価値はあるように思う。
惜しむらくはお正月映画としての華に欠ける点で、これは本来<終戦記念日>のある8月に公開すべき作品だったと思うが、逆に年末年始に気を引き締めて見るのも悪くないかもしれない。

             (2005/11/21 よみうりホール<試写会>)
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