「仮面ライダーZO」
投稿日 | : 2001/01/15 22:16 |
投稿者 | : Excalibur |
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無難、という線は出ない。
雨宮慶太の演出も幾分暴走気味だが、それもこれも上映時間のせいである。48分は短すぎる。せめて90分は欲しい。新しい仮面ライダーを紹介するだけで手一杯のはずなのに、物語にも決着をつけようというのだから。
<20周年記念作品>ということから新ライダーを誕生させたのは、営業戦略的には理解できるつもりだが、こと作劇上では大きなマイナス。
企画当初に検討されたような『真仮面ライダー/序章』に続く第一章(第二章?)であるとか、『仮面ライダーBLACK RX』の劇場版、或いは1号ライダー=本郷猛のリニューアル(リメイクではなく、デザイン変更)といった既成のキャラクターを用いたストーリーであったならば、もう少しすんなりいっていたようにも思える。
また、ファンサービスなのだろうが無駄に豪華なキャスティングは、本当に無駄に終わってしまった。森永奈緒美(『宇宙刑事シャイダー』『時空戦士スピルバン』)、大葉健二(『バトルフィーバーJ』『電子戦隊デンジマン』『宇宙刑事ギャバン』)、山下優(『特警ウインスペクター』)、榊原伊織(『特捜エクシードラフト』)というメンバーは確かに嬉しいのだが、これが全くと言っていいほど生かされていない。
脇を固める犬塚弘もだ。佐々木功だけでも十分だろう。これも上映時間の短さに起因している。
主演の土門廣は今後どれだけ<仮面ライダー>として認知されていくのかは不明だが、存在感のある大型新人といったところ。
後に『ブルースワット』にも3人組の一人として主演し、子供たちよりも主に主婦層から絶大な支持を得た。
作品データ