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「マイアミ・バイス」(2006)
投稿日 : 2007/06/13 17:09
投稿者 久保田r
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<スタッフ>
監督:マイケル・マン
製作:ピーター・ジャン・ブルージ、マイケル・マン
製作総指揮:アンソニー・ヤーコヴィック
脚本:マイケル・マン
オリジナル脚本:アンソニー・ヤーコヴィック
撮影:ディオン・ビーブ
プロダクションデザイン:ヴィクター・ケンプスター
衣装デザイン:マイケル・カプラン、ジャンティ・イェーツ
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ、ポール・ルベル
音楽:ジョン・マーフィ

<出演>
コリン・ファレル/ジェイミー・フォックス/コン・リー/ナオミ・ハリス/エリザベス・ロドリゲス/ジョン・オーティス/ルイス・トサル/バリー・ジャバカ・ヘンリー/ジャスティン・セロー/ドメニク・ランバルドッツィ/キアラン・ハインズ/ジョン・ホークス/エディ・マーサン/イザック・ド・バンコレ、他

<ストーリー>
売春組織の潜入捜査中、かつて捜査に協力してもらっていたアロンゾという男から脅えた声で電話がかかって来た。アロンゾは、FBIと合衆国司法機関が合同で行っていた捜査と関わって犠牲となった。捜査の情報が犯罪組織に漏洩していると認知した捜査当局は、ソニーとリコに任務を託した。

2006年 UIP
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Re: 「マイアミ・バイス」(2006)
投稿日 : 2007/06/13 17:10
投稿者 久保田r
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 ハード・ボイルドかつスタイリッシュでかっこいい映画。マイアミの輝く夜景の中、息のピッタリと合った二人の刑事が命の危険を顧みずに潜入捜査に挑む。狙った獲物は逃がさない。やるからには最大限の結果を──。クールにハードな大人の娯楽映画。

 ソニーとリコの台詞の分配が絶妙。一つの用件を一人で全部話すのではなく、意味を含んで二人で分けて話すので、自然と”この二人はできるな”という空気を周囲に与えている。この空気の作り方がすごい。二人が所属する特捜課のチームワークも見事だが、その中で特にこの二人がチームを引っ張っているという空気作りが作品全体に行き渡っている。その格好良さが「マイアミ・バイス」の格好良さだと思う。

 二人の男が体を張って敵の組織に潜り込むというスリルのある展開にはロマンスが付きもので、ストーリーの進行に合わせて二人のロマンスが効果的に織り込まれている。目当ての犯罪組織との接触直前、恋人のいるリコはベッドシーンがあるのだが、その時ソニーは一人でいる。そしてその後でソニーは犯罪組織のボスの側近のできる女・イザベラに強烈に惹かれる。この危うさがドラマの行方をハラハラさせ、やがてソニーとイザベラは親密になり、愛を感じるまでになるのだが、やはり二人の関係は二人の命の危険を呼ぶ。

 ソニーとイザベラの愛の決着にはなかなか切ないものがあった。犯罪組織との決戦の銃撃戦の中でソニーが刑事であることが分かり、イザベラは憤るのだが、ソニーは騒動に紛れてイザベラを連れ出し国外へと逃がす手筈を整える。本来ならば許されない行動だが、イザベラとの関係を知りつつ信じて黙っていたリコのように、この映画には男のロマンの切なさが描かれている。犯罪組織に拉致され爆風を浴びて生死の境をさまようことになったリコの恋人と、相対する犯罪組織の女性。守るべき女性と別れなければならない女性との対比が切なく、最後離れ行く船の上に立つイザベラを見つめ続けるソニーの表情は、イザベラへの愛を物語っていて切なかった。

 恋人の意識が戻り、リコは安堵する。そしてソニーは自分のいるべき場所へと帰り、映画は終わる。この映画は、信頼と友情と愛情がアクションと織り交じって描かれている。スリルある関係を楽しみたい時に。
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