「精神分析医J」
投稿日 | : 2007/03/11 16:04 |
投稿者 | : 久保田r |
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<スタッフ>
監督:ブルース・ベレスフォード
製作:ジェームズ・G・ロビンソン
製作総指揮:ゲイリー・バーバー
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
撮影:ピーター・ジェームズ
美術:ジョン・ストッダート
音楽:スチュワート・コープランド
<出演>
リチャード・ドレイファス/リンダ・ハミルトン/ジョン・リスゴー/J・T・ウォルシュ/ベン・フォークナー/リヴ・タイラー、他
<ストーリー>
とある邸のベッド・ルームで夫婦が惨殺された。事件を目撃したらしい9才の男の子、ティムは、ショックで口がきけなくなり、興奮状態に。ティムは、自閉症児と診断されており、この子から事件の様子を聞き出して欲しいと、精神科医のジェイク・レイナーは現場へと呼び出された。
1995年 日本未公開作品 アメリカ
Re: 「精神分析医J」
投稿日 | : 2007/03/11 16:06 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
なかなか見応えのある現代の社会問題を指摘している作品。殺人現場を目撃した年の離れた姉弟や殺された妻と不倫関係にあった保安官、トラウマを抱えている精神科医…。誰もが人に言えぬ苦しみを抱えていて、それが生きることの辛さであるのだが、精神科医、ジェイク・レイナーが事件の真実に近づくことにより、現代社会の家族間の”ひずみ”というものが表れて来て、考えさせられる作品となっている。
ストーリーは、殺人事件の真相を明らかにするという流れに沿って進行しているので、サスペンス色濃く目が離せない。登場人物の誰もが怪しく思え、最後までいったい誰が犯人なのだろう…と頭を捻るが、実はティムが割と早い段階でヒントを出している。このヒントにどう気づくかが解決の早道なのだが、あまり早い段階では事の真相に行き着かない。事件の発端は、家族の深い悲しみが原因なので、真相が明らかになった後にティムの愛情表現が分かるという感じになっている。
トラウマを抱えている精神科医、ジェイクとその妻に愛おしさを覚える作品。101分にまとめられているので、ストーリーの進行に重点が置かれ、余計なものは一切排され、やや説明不足な点もあるが、それらが描かれていればもう少し重みの感じられる作品になったと思う。サスペンスという切り口から描いている一つの社会問題映画。