大晦日の夜、カウントダウン・パーティーの最中に、豪華客船ポセイドン号は海底地震によって発生した大津波に飲み込まれ、転覆してしまう。生き残った乗客たちは、上へ上へと”船底”目指してサバイバルを繰り広げるという、ポール・ギャリコ原作のパニック映画。昨年リメイク版（『ポセイドン』）も公開されているが、豪華なキャストと上下逆さまになったセットが見所だ。

上映時間は２時間弱しかないが、始まって１／４で船は転覆。後はひたすら脱出行を描いているので、３時間クラスの作品を見たかのような充実感が味わえる。反面、枝葉を削ぎ落とした分、各々のキャラクターが今ひとつと感じられる部分もあり、例えばジーン・ハックマン演じる牧師は何やら訳ありの過去を持っているようだが、作品中でそれに触れる箇所は殆どない。台詞なり何なりでもう少し匂わせてくれたなら、より深みも増したようにも思えるのだが。

ちなみに、転覆したポセイドン号にはまだ生存者がいた？！
・・・という設定で続編『ポセイドン・アドベンチャー２』も作られているが、こちらは大コケしたらしい・・・。

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