トップページ > 記事閲覧 
「大奥」
投稿日 : 2010/04/16 16:57
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:林徹
製作:亀山千広、坂上順
企画:大多亮、清水賢治、中曽根千治
脚本:浅野妙子
音楽:石田勝範

<出演>
仲間由紀恵/西島秀俊/井川遥/及川光博/杉田かおる/麻生祐未/中山忍/木村多江/北村一輝/鷲尾真知子/山口香緒里/久保田磨希/浅野ゆう子/松下由樹/柳葉敏郎/藤田まこと/岸谷五朗/高島礼子、他

<ストーリー>
御歳5歳、第七代将軍、家継の御代。大奥総取締の絵島は、将軍生母である月光院のただ一人の味方として、日々気を張り詰めて過ごしていた。月光院は、将軍の側用人である間部と男女の仲にあり、その事が月光院を追い落とそうとする天英院たちの耳に入り、にわかに大奥と中奥に謀略の動きが出始める。

2006年 東映
記事編集 編集
Re: 「大奥」
投稿日 : 2010/04/16 16:59
投稿者 久保田r
参照先
 フジテレビの時代劇ドラマ「大奥」の劇場版。主役を仲間由紀恵さんに据え、これまでドラマに出演した多数の女優陣が脇を固め、愛と憎しみに揺れる女の戦いを描いている。監督は、ドラマを手掛けた林徹氏。脚本も同じく浅野妙子さん。

 単純に娯楽作品として楽しめたので良かったと思う。私は、ドラマを見ていた時から「映画になりそうな1本のシナリオをドラマの話数に分割しているようだ」と感じていたので、この劇場版は、ドラマよりも焦点が絞られてあって分かりやすかった。大奥での出来事が表の政と関係し、男の欲と女の嫉妬が絡み、ドラマが生まれ、閉じる。大きな権力と華やかな衣装がドラマの世界を引き立ててあり、見る者が望む「大奥の愛憎劇」が分かりやすく描かれてあったと思う。

 ストーリーの中心である将軍生母の月光院を演じた井川遥さんと、主役である大奥総取締の絵島を演じた仲間由紀恵さんの二人が、線が細くいささか迫力負けしていたようにも感じたが、月光院は、恋しい人に会えないだけで病に倒れてしまうほどの芯の弱い女性であるし、絵島は、一人で物思いにふけるようなおとなしいタイプであったので、「大奥」に登場する女優としては多少インパクトは弱いけれども、キャラクターとしてはよく演じていたと思う。

 なんと言っても脇を固めている女優陣が強い。高島礼子さん、松下由樹さん、浅野ゆう子さん、木村多江さんらが一つのシーンの中に収まっていると、一人一人が何か腹に抱えているのではなかろうかという空気が感じられ、思わず見入ってしまう。彼女らがドラマ「大奥」で作品の質を築いた人たちであるので、それぞれの演技のバランスの取り方といったものが、この劇場版でのもう一つの見どころであると感じられた。

 私的には、高島礼子さん、岸谷五朗さん、藤田まことさん、杉田かおるさんが良かった。特に杉田かおるさんは、無表情に仕事をこなしていたのが、徐々に表情を表すようになり、火を放つ時に女の顔を見せたことと、男に逃げられ崩れ落ちる天英院に向かってこっそりと冷笑を見せた時に杉田さんが演じた宮路という人物像が浮かび上がったのが良い演技だと思った。高島礼子さんは、こういった役に実にぴったりとハマっている。女性らしさの奥にあるしたたかさがよく演じられていた。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -