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「グッドナイト&グッドラック」
投稿日 : 2010/05/07 16:23
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:ジョージ・クルーニー
製作:グラント・ヘスロヴ
製作総指揮:マーク・バタン、ベン・コスグローヴ、マーク・キューバン、ジェニファー・フォックス、ジェフ・スコール、スティーヴン・ソダーバーグ、トッド・ワグナー、クリス・サルヴァテッラ
脚本:ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロヴ
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:スティーヴン・ミリオン

<出演>
デヴィッド・ストラザーン/ジョージ・クルーニー/ロバート・ダウニー・Jr/パトリシア・クラークソン/レイ・ワイズ/フランク・ランジェラ/ジェフ・ダニエルズ/テイト・ドノヴァン/トム・マッカーシー/マット・ロス/リード・ダイアモンド/ロバート・ジョン・バーク/グラント・ヘスロヴ/アレックス・ボースタイン/グレン・モーシャワー/ダイアン・リーヴス/ロバート・ネッパー/ローズ・アブドゥー、他

<ストーリー>
ニュース・キャスターとして様々な巨悪に立ち向かって来たエド・マローは、”赤狩り”と称し強行な排除活動を行うマッカーシー上院議員を番組内で取り上げ、批判する。

2006年
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Re: 「グッドナイト&グッドラック」
投稿日 : 2010/05/07 16:28
投稿者 久保田r
参照先
 実話を元にした全編モノクロ映像にて構成されている社会派作品。CBSの人気キャスターであるエド・マローは、番組スタッフと共に社会を恐怖で支配しようとするマッカーシー上院議員を番組内で痛烈に批判する。時代は、米ソの冷戦の最中1954年。アメリカ国内で共産主義者が排除されていた時代。

 当時の時代背景を演出しているタバコの存在が強く印象に残った。キャスターのエド・マローは、タバコを吸いながらテレビに映り、それは番組スポンサー(kent)への配慮でもあったのかも知れないが、放送時以外でも常に彼の指の間にはタバコがあり、紫煙をくゆらせている様が彼のダンディズムの表れであり、目に見えぬ心の表情のようにも見えた。

 作品が描いていることは政治的な事柄が多く、ところどころ分かりにくい部分もあったが、それと並行してCBS社内の人間関係が描かれてあり、テレビ業界の意外な窮屈さや、言葉を発することの責任の重さといったものがよく表現されていると感じた。バラエティ番組溢れる現代のテレビ番組の有り様について改めて考えさせられる内容になっていると思う。

 冒頭は華やかなパーティー会場から始まり、一転してシビアな内容へ。シーンを演出する音楽はなく、時折登場するバーのジャズ演奏と歌のみ。それが時代をよく演出していると思った。タイトルの「グッドナイト&グッドラック」は、エド・マローの番組を締めくくる際の決まり文句。全編に渡るモノクロ映像が、時代と人物のディティールを浮き彫りにしている。
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