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「ハードコア・デイズ」
投稿日 : 2010/08/09 16:20
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェスト
脚本:ワッシュ・ウェスト
撮影:マーク・パットナム

<出演>
スコット・ガーニー/マイケル・クーニョ/ロクサーヌ・デイ/ロバート・ウォーデン/デボラ・ハリー/グィネヴィア・ターナー/アディナ・ポーター/ペン・バッジリー、他

<ストーリー>
映画業界での仕事に憧れてハリウッドへやって来たショーンは、たまたまレンタルして見たゲイ・ポルノ・ビデオに出演していた男優に惹かれてゲイ・ポルノ・ビデオの製作会社へと入社する。しかし、ショーンが憧れた男優のジョニーは、根っからのノンケでヤク漬けで性悪だった。

2005年
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Re: 「ハードコア・デイズ」
投稿日 : 2010/08/09 16:22
投稿者 久保田r
参照先
 自称バイセクシュアルの青年、ショーンの自分探しを描いた作品といったところ。映画業界での仕事に憧れてハリウッドへとやって来たショーンだったが、有力なツテもコネもなく仕事にありつけない状態。ある日、たまたま見たレンタルビデオでゲイ・ポルノ男優のジョニーに一目惚れ。彼の出演するビデオ製作会社にカメラマンとして入社し、念願叶ってショーンはジョニーと言葉を交わすようになるが、プラトニックな思いとゲイ・ポルノという現実の仕事との間でショーンの思いは揺れ動き続ける。

 ゲイ・ムービーとして見るとそうとも言えるし、主人公の性嗜好がゲイ寄りであるためにゲイ・ポルノの世界を通して揺れ動く心情と行動を表現しているとも言える作品。タイトルからイメージするハードなゲイの描写はモロにはないので、想像力豊かな人ならばゲイ・ムービーとしても見ることができるとも思うけれども、やはり作品が描いているのは主人公の揺れ動く心と体なので、少年時代の過ちを抱えながら自分は一体何者なのか、これからどうしたらいいのか…を描いている一種の青春作品のようなもの、という感じ。

 英題は「The Fluffer」。ゲイ・ポルノ・ビデオ業界の用語で、「勃たせ屋」のこと。ショーンは、撮影の度にジョニーのモノを勃たせるのを手伝っていた。自分がゲイだと割り切りも開き直りもしていないショーンの姿は、確かにある種のそそる雰囲気を持っているので英題の方がまだしっくり来るかも知れない。

 下ネタばかり登場するので、感激するシーンもなければ名台詞もないけれども、実はショーンのように性に対して踏み込めずに臆病に感じている若者は割といるのではないかと思う。性の世界に踏み込むということは、自分が傷つくことの方が多い。心の傷と身体に負う傷。経験しやがて大人となってゆくのだが、この作品は、その一歩手前の青年のお話。

 ラストのクジラのいる街へと向かうトラックの荷台で、ショーンがジョニー宛てのファンレターを読むシーンが良かった。
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