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「トリノ、24時からの恋人たち」
投稿日 : 2010/08/16 17:39
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:デヴィデ・フェラーリオ
製作総指揮:ラディス・ザニーニ
脚本:デヴィデ・フェラーリオ
撮影:ダンテ・チェッキン
美術監督:フランチェスカ・ボッカ
音楽:バンダ・イオニカ、ダニエレ・セーペ、ファビオ・バロヴェーロ
ナレーション:シルヴィオ・オルランド

<出演>
ジョルジョ・パソッティ/フランチェスカ・イナウディ/ファビオ・トロイアーノ/フランチェスカ・ピコッツァ、他

<ストーリー>
映画博物館に住込みで働いているマルティーノは、深夜になると近くのバーガーショップでいつも決まった物を購入していた。バーガーショップで働くアマンダは、バスに乗り遅れるからといつも24時の閉店前に店じまいを始めるため店主と折り合いが悪い。アマンダの恋人のアンジェロは、車泥棒稼業をしているがアマンダに惚れているため優しい。ある日、店の早じまいを咎められたマンダは、店主に熱い揚げ油をかけてしまい、傷害事件を起こす。逃げたアマンダは、勢いで映画博物館へ飛び込む。

2006年 イタリア
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Re: 「トリノ、24時からの恋人たち」
投稿日 : 2010/08/16 17:47
投稿者 久保田r
参照先
 1人の女と2人の男が織りなす一風変わった恋愛ストーリー。古い映画オタクの青年、マルティーノは、映画博物館に住み込み夜警の仕事をしている。寡黙で日がな一日映画のことを考えて暮らしているタイプ。バーガーショップで働くアマンダは、店主と折り合いが悪く、また恋人のアンジェロともすれ違いが多く不機嫌な日々。将来ジャガーを買うためにと車泥棒を稼業としているアンジェロは、アマンダに惚れ込みつつも身勝手な振る舞いが多い。女性にモテるタイプで、アマンダのルームメイトからも惚れられている。ある日、アマンダは、前から折り合いの悪かった店主に熱い揚げ油をかけてしまい、傷害事件を起こす。店から逃げ出したアマンダは、身を隠すために映画博物館の中へ飛び込み、そこに住み込みをしているマルティーノに「泊めてほしい」と頼み込む。「いいよ」の一言でアマンダを受け入れたマルティーノは、自分の部屋にアマンダを連れて行き、突如始まった共同生活を送ることとなる。

 マルティーノが住み込みをして夜警の仕事をしている映画博物館は、トリノに実在するれっきとした国立博物館。古めかしい細々とした雑貨やオブジェが多く、まるで映画の世界の宝石箱のような館内で、この現実から隔離されたような閉鎖的な空間でマルティーノは大半を過ごし、そこへ突如訪れたアマンダと不思議な共同生活を送るうちに現実の恋心を覚え、恋愛に惹かれていくというもの。実在する博物館ではあるけれども、夜のシーンが多いためか現実感に乏しく、終始夢物語の中にいるような気分のする、まるで”大人の恋愛絵本”のような作品。子供向けの絵本とは違って大人向けのため、男女間の微妙な恋愛感情が描かれてあり、当然体の関係が描かれているが、1人の女と2人の男という現実世界ではなかなか経験することの困難な恋愛模様が描かれている。

 作中に古い映画がたくさん出て来て、映画への愛情が伝わってくる。そして、登場人物の設定とキャストが良く、特にアマンダが美人ではあるけれどもボーイッシュな髪型で爽やかな雰囲気のするところが良かった。恋愛とファンタジー、そして古き良きもの。これらが映像美となって映しだされている。
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