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「ウルトラマン物語(ストーリー)」
投稿日 : 2010/11/29 13:46
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:高野宏一
製作:円谷皐
プロデューサー:円谷皐、宇川清隆
脚本:平野靖士
撮影:山本武
美術:山口修、寒竹恒雄
音楽:菊池俊輔、宮内国郎、冬木透

<声の出演>
野沢雅子/池田昌子/石丸博也/石田太郎/金内吉男/堀内賢雄、他

1984年

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星の伝説
投稿日 : 2011/10/02 22:11
投稿者 Excalibur
参照先 http://odin2099.exblog.jp/
『ウルトラQ』で幕を開けたウルトラシリーズは、『ウルトラマン』、(東映製作の『キャプテンウルトラ』を挟み)『ウルトラセブン』と約2年9カ月も放送されました。これを(ファンサイドでは)一般的に「第1期」と呼びます。
再放送や『ウルトラファイト』などでブームは再熱、約2年半強の中断を経て『帰ってきたウルトラマン』でシリーズは再開されます。『ウルトラマンA』、『ウルトラマンT』、『ウルトラマンレオ』と続く4年間は「第2期」と呼ばれます。
この後シリーズは4年の休眠期間に入りますが、やはり再放送などで火が点き「第3期」が到来。劇場用映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』を皮切りに、映画では『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』、『ウルトラマン/怪獣大決戦』、TVシリーズでは『ザ・ウルトラマン』、『ウルトラマン’80』を生み出しますが、こちらは2年と短命に終わりました。

しかし歴史は繰り返すの言葉通り、3年ほどを経てまたもやウルトラシリーズは復活します(その間に、雑誌展開中心でTVのミニシリーズになった『アンドロメロス』もありましたが)。
劇場用映画『ウルトラマンZOFFY/ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』で復活の烽火を上げた辺りは、正に「第3期」の再来。そして続いて公開された第2弾がこの『ウルトラマン物語』!
・・・なのですが、映画が2本作られて終わりで、TVシリーズとして新作が作られることはありませんでした。
個人的にはこの時期を「第4期」と呼びたいのですが、特別視されることは残念ながらないようです。

さてこの作品、『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』までのシリーズの映像を再利用した劇場用映画ですが、ウルトラマンタロウにスポットを当てて、彼の少年時代から”超ウルトラ戦士”、”スーパー・ウルトラマン”に成長するまでを描くお話になっています。かなりの量の新撮シーンを加えてあるので、従来の劇場用作品に比べると格段の見応えがあります。

少年時代のタロウがウルトラ戦士を夢見ている頃、地球ではゾフィーやウルトラマン、セブンが活躍し、長じてからはジャックやエースの活躍を見ながら訓練に明け暮れますが、ウルトラの父からはなかなか一人前と認めてもらえず不満が募っていきます。
そんな最中、マン対メフィラス星人、セブン対エレキングの戦いをマスターした上で、ようやくタロウは念願の地球へ。そこにはメフィラス星人が改造エレキングを引き連れて現れ、という具合にTVシリーズのフッテージを上手く物語にはめ込む手腕はお見事。
残念なのはシリーズの中で映像の表現手段、キャラクター造型等々がまちまちなのに加えて、新撮シーンのクオリティが高いので一体感がまるでないことですが、それは言っても詮無いことでしょう。

これでやっと一人前になった、と喜んだのもつかの間、タロウは父によって更なる訓練を課されますが(その中ではレオや80の戦いから学ぶといったシーンもあり、時系列的にはやや混乱をきたしていますが)、それは邪悪な宇宙の悪魔ジュダ復活を恐れてのこと。
遂には父、母、それに他の兄弟の助けを借りてタロウは見事にジュダを打ち破る、というお話です。

人間は一切出てこない、本当の意味でのコスチューム・プレイとなっている本作は、ベテラン声優陣の熱演が味わえる作品でもあります。
石丸博也がウルトラマンタロウを、その少年時代を野沢雅子が、ウルトラの父を石田太郎が、母を池田昌子が演じ、おまけにナレーションを金内吉男が担当しているという豪華版、ウルトラマンの矮小化だという批判の声もありましたが、家族で楽しめる作品になっていると思います。
当時劇場に足を運んで以来、もう何回観たことか。

野沢雅子に池田昌子はまんま『銀河鉄道999』の星野鉄郎とメーテルのコンビなので、当時はアニメファンに阿っているのかと嫌な気持ちになったりもしたのですが、これはなかなかの好配役。特に母は絶品で、最近では『ウルトラマンメビウス』でも池田昌子がウルトラの母を好演していました。

『メビウス』といえば、篠田三郎の出演が不可能になった時点でタロウ役にはやはり石丸博也が再登板。その後もタロウ役を務めていますので、最近のウルトラシリーズにとってある意味で”原典”的な作品だと言っても良いかも知れません。
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Re: 「ウルトラマン物語(ストーリー)」
投稿日 : 2010/11/29 13:54
投稿者 久保田r
参照先
 ウルトラマンタロウの成長物語を綴った劇場作品。タロウの少年時代から立派なウルトラ戦士になるまでの様子を、ゾフィー、セブン、エース、ジャックなどの戦いの映像と共に成長の過程を追って描写している。

 1984年公開であるので、色んな面で拙さが目立つ作品ではあるけれども、作品が描いている内容については、とても丁寧なものであると感じ取った。タロウの成長を通し、ウルトラの父とウルトラの母のふたりの行動が威厳と愛情を持って丁寧に描かれてあり、「家族」の在り方、理想とする家族像といったものが滲み出ている内容となっており、作り手の体温の感じられる作品になっていたと思う。

 テレビシリーズでは、おそらくなかなか聞く機会のなかったウルトラの父とウルトラの母の会話がたくさん入っている。ウルトラの父は、厳しく常に威厳があり、堂々とした存在。ウルトラの母は、優しく常に愛情豊かで、精神的な支えとなる存在。父と母は、子のことをいつも気にかけており、立派なウルトラ戦士となるよう、甘やかすことなく躾をしている姿が全体な印象として残った。

 現代のエンターテインメント性に溢れた作品に見慣れていると、当作品は山場となるシーンの盛り上がりに欠け、些か退屈感は否めないものの、それでも先に触れたように作り手の体温が感じられる点が良かった。タロウのかわいい少年時代、そして立派に成長してウルトラ戦士となった姿。「家族」という視線からウルトラの世界を描いている作品。
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