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「フック」
投稿日 : 2001/02/10 23:13
投稿者 Excalibur
参照先
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジム・V・ハート/マリア・スコッチ・マーモ
原案:ジム・V・ハート/ニック・キャッスル
オリジナル・キャラクター創作:J・M・バリ
製作:キャスリーン・ケネディ/フランク・マーシャル
共同製作:ゲイリー・アデルソン/クレイグ・ボームガートン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
総指揮:ドディ・フェイド/ジム・V・ハート

ダスティン・ホフマン/ロビン・ウィリアムズ/ジュリア・ロバーツ/ボブ・ホスキンズ/マギー・スミス
キャロライン・グッドール/チャーリー・コースモ/アンバー・スコット/ローレル・クローニン/フィル・コリンズ
アーサー・マレ/ダンテ・バスコ/ジャーセン・フィッシャー/ジェームズ・マディオ/ローシャン・ハモンド
アーマッド・ストーナー/アレックス・ザッカーマン/イサイア・ロビンソン/トーマス・ツラク/デビッド・クロスビー/グレン・クローズ

1991年
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スピルバーグ印のテーマパーク♪
投稿日 : 2001/02/10 23:15
投稿者 Excalibur
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「子供心を残した大人」の映画か、或いは「大人になりきれない子供」の映画なのか・・・・?
この作品をどう受けとめるかによって自ずと評価も分かれよう。単純に前者なら傑作、後者なら愚作とは割り切れないが、常にスピルバーグについてまわる評価が今回はモロに出てしまった感じである。かなりの賛否両論、というよりも批判的意見の方が大勢をしめていたのかもしれない。
構成としては『トワイライト・ゾーン』のセグメント2に近く、同様のテーマを角度を変えて再度取り上げた感がある。ラストで現実(=大人)を選択しているのも同じで、かつそれが説得力を持ち得ているわけではない点まで同じである。
それは予てより『ピーターパン』の映画化を目指していたスピルバーグ自身が、子供の世界に充分未練があるからではないのだろうか。なにせ今回の主人公は<大人になった>ピーターパンではなく<大人になってしまった>ピーターパンなのだから。
そして子供にかえって活き活きとしているピーターの姿(及びその描写)を見るにつけ、やはり比重はそちらにあると思える。子供の心を取り戻す大人の描写と、親子の絆の再確認というテーマが巧く馴染めておらず、非常に散漫な印象も残してしまっていることでもあるし。
・・・・と、ここまでは悪口。しかしこれでつまらないのか、というと決してそうでもない。
2時間を越える上映時間はファミリー映画としてはマイナスだろうし、子供たちの1人が死んでしまうのもマイナスだと思うが、それを差し引いても監督自身が楽しんで作ったであろうこの映画は、充分に見る者を楽しませてくれる作品だと思う。
無理にこういった世界を再生した『グーニーズ』よりはストレートに『ピーターパン』世界を展開した本作の方に勝利が見られ、映画としてはまとまりに欠ける面もあるが、テーマパークに遊ぶ感覚であれば目くじらを立てるほどのこともあるまい。
それにしてもダスティン・ホフマンもさることながら、ロビン・ウィリアムスが凄い役者だということを知ったのもこの作品だった。ガチガチの仕事人間ピーター・バニングから、甦ったピーターパンまでの変身ぶり、その存在感。物語上はフックあってのピーターだが、役者としてはウィリアムスあってのホフマンではなかったろうかと感じるほどである。

ところで、同じホフマンをフック役にして、ジョー・ダンテの監督で『ピーターパン』そのものを映画化し本作とスライドで公開するという計画があったはずだが、どうなってしまったのだろうか? 
それ以前に噂されていたスピルバーグ監督、マイケル・ジャクソン主演の『ピーターパン』というのはあまり見たくなかったが・・・。
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