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「ガメラ2/レギオン襲来」
投稿日 : 2012/05/03 16:44
投稿者 久保田r
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<スタッフ>
監督:金子修介
プロデューサー:土川勉、佐藤直紀、南里幸
製作総指揮:徳間康快
脚本:伊藤和典
撮影:戸澤潤一
特撮監督:樋口真嗣
美術:及川一
造型:若狭新一(群隊レギオン)
音楽:大谷幸
音楽プロデューサー:木村敏彦
主題歌:「そら」ウルフルズ

<出演>
永島敏行/水野美紀/石橋保/吹越満/藤谷文子/川津祐介/沖田浩之/田口トモロヲ/大河内浩/梶原善/梅垣義明/坂野友香/田口浩正/船田走/真実一徳/養老孟司/徳間康快/福留功男/長谷川初範/渡辺裕之/ラサール石井/角掛和枝/ベンガル/小林昭二/大泉洋/関谷亜矢子/前田亜季、他

1996年
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Re: 「ガメラ2/レギオン襲来」
投稿日 : 2012/05/03 16:46
投稿者 久保田r
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 前作でギャオスと戦ったガメラが再び登場する第2作。今作でガメラと戦う怪獣はレギオン。ある夜、突然、巨大な隕石と思しきものが北海道に落下する。自衛隊はただちに調査を開始するが、落下地点にその正体はなく、周囲では怪現象が相次いでいた。札幌市青少年科学館の学芸員の穂波碧は、落下物は隕石ではなく宇宙生物ではないかとの仮説を自衛隊の渡良瀬二等陸佐に意見する。やがて地下鉄の車両が謎の生物に襲われて壊滅。地球上のものとは思えない姿形をした恐ろしい生物が多数うごめき、地上のデパートには謎の巨大な草体が出現。これらの謎の生物と植物は共生関係にあると考えた穂波は、種子の爆発の規模を計算し、札幌市内が吹き飛ぶ数値におののく。そこへ、飛行して来たガメラが登場。プラズマ火球により草体を破壊し、種子の爆発は免れたもののガメラは大きく負傷してしまう。そして事態は更なる深刻化を迎える。

 前作の設定を引き継いでおり、自衛隊がメインとなって防衛に当たり、女性科学者が事態を予測し、ガメラと交信できる少女の草薙浅黄が登場するという展開。ただし今作では浅黄は出番が少なめで、ひたすらガメラのために祈るようなシーンが多く前作ほどのインパクトは、なし。だが、ガメラを信じるその姿は印象的。

 今作でガメラと戦うレギオンは、宇宙生命体。その姿形は本当に異様で、まるで映画「エイリアン」に出て来るような不気味さを漂わせている。その宇宙からやって来た未知なる生命体に、地球の生物の生態が当てはまるのかどうかは分からないけれども、水野美紀さん演じる青少年科学館の学芸員の穂波碧は、持てる知識を活用して打開策の糸口を示しているのが知的な印象があってよかった。また、作品のヒロインとしてふさわしいルックスと立ち居振る舞いも浮いた感がなくてよかった。

 自衛隊は大活躍。これを見ると国防のために体を張っているのが分かる。隊員たちの毅然とした態度が作品に緊張感を与えており、主役を演じた永島敏行さんをはじめ、みんな実に格好よかった。

 ガメラは、最初の登場から最後まで格好いいの連続。見た目はかっこいいわけではないのに、あの全身から漂う凛々しさは何だろう。断固たる決意を持った強さといったものが滲み出ており、動きの一つ一つにガメラの意志といったものが感じられる。レギオンの触角のような角を折った際の威厳ある格好良さには思わず拍手喝采。痺れた。

 今作でも多くの建物が破壊されているが、今作は破壊の美学というよりも、ガメラの戦いの格好良さや美しさを盛り上げているように感じられた。ガメラの内なる格好良さ。どんなに傷を負おうとも体を張ってレギオンを止めようとする意志の強さ。ハードボイルドな美学がある。
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