トップページ > 記事閲覧 
「アイアンマン2」
投稿日 : 2012/05/30 16:15
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:ジョン・ファブロー
製作:ケヴィン・フェイグ
製作総指揮:アラン・ファイン、スタン・リー、デヴィッド・メイゼル、デニス・L・スチュワート、ルイス・デスポジート、ジョン・ファブロー、スーザン・ダウニー
キャラクター創造:スタン・リー、ドン・ヘック、ラリー・リーバー、ジャック・カービー
脚本:ジャスティン・セロー
撮影:マシュー・リバティーク
衣裳デザイン:メアリー・ゾフレス
音楽:ジョン・デブニー
音楽監修:デイヴ・ジョーダン

<出演>
ロバート・ダウニー・Jr/グウィネス・パルトロー/ドン・チードル/スカーレット・ヨハンソン/サム・ロックウェル/ミッキー・ローク/サミュエル・L・ジャクソン/クラーク・グレッグ/ジョン・スラッテリー/ジョン・ファブロー/ケイト・マーラ/レスリー・ビブ/ギャリー・シャンドリング/フィリップ・バージェロン/ティム・ギニー/エリック・L・ヘイニー/ヘレナ・マットソン/スタン・リー、他

2010年 パラマウント
記事編集 編集
「アベンジャーズ」フェイズ1 第三章
投稿日 : 2013/11/12(Tue) 21:22
投稿者 Excalibur
参照先 http://odin2099.exblog.jp/
前作『アイアンマン』のラストシーンを受け、その6ヶ月後から物語は始まる。
トニー・スタークは、政府から”兵器”であるアイアンマンのスーツの引き渡しを要求されるが、これを拒否。余所ではこれと同じ物は作れないと豪語する。
しかし突如、アーク・リアクターと同種の機械を付けた怪人ウィップラッシュが現れ、トニーは大苦戦。辛うじて捕えることに成功したものの、一転して世間から非難を浴びてしまう。
この怪人の正体は、ロシア人のイワン・ヴァンコ。かつてイワンの父アントンはトニーの父ハワードと共に働いていたが、解雇され失意のうちに亡くなっていた。アーク・リアクターも元々はハワードとアントンの共同設計だったのだ。
この戦いの模様を見ていたトニーのライバル会社を率いるジャスティン・ハマーは、これをチャンスと捉えイワンに接近。脱獄させて自らの研究施設に招き入れ、アイアンマン以上のスーツを作らせようとする。
一方のトニーは、自らを生かすためのアーク・リアクターが自分の体を蝕み、この命もそう長いものではないことを知って自暴自棄になっていた・・・。

スタジオ側と揉めてジェームズ・ローズ役がテレンス・ハワードからドン・チードルに交代したことを除けば、トニーのロバート・ダウニーJr.、ペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロウは勿論のこと、前作ではエンドクレジット後の1シーンのみにカメオ出演していたサミュエル・L・ジャクソンまでもが、同じシールドの長官ニック・フューリー役で再登板。
更にシールドのエージェントであるフィル・コールソンを演じたクラーク・グレッグや、監督のジョン・ファヴロー自身も前作同様トニーの運転手ハッピー・ホーガン役で再登場(前作より出番が増している)しているのも嬉しい。

新顔では、トニーのライバル、ジャスティン・ハマーのサム・ロックウェルが、如何にも”小物”といった感のある悪役を好演。インパクトの面ではやはりウィップラッシュを怪演したミッキー・ロークに叶わないが、個人的には印象度は高い。
そしてナタリー・ラッシュマンを演じたスカーレット・ヨハンソン。
スターク社の秘書を務める有能な女性だが、どちらかというと添え物的存在…かと思いきや、実はブラック・ウィドーと呼ばれる凄腕のエージェントで、クライマックスでは大活躍。身体能力の高さは半端ではなく、素手ならシリーズ中最強のキャラかも。

これまでグウィネス・パルトローって美人だなと思ったことはなかったのだけれども、このシリーズのペッパー・ポッツ役は出色。デキる女、キャリア・ウーマンの面と、いじらしく可愛らしい面の両方を、計算づくで使い分けているのではなく、素直に同居させている点が好印象。
一方、複雑な設定を持ちながら、終始一貫してクール・ビューティぶりを発揮しブラック・ウィドーを演じたスカーレット・ヨハンソンのセクシーさとは好対照で、この映画って女性に負うところ大なんだなと改めて痛感。

アイアンマンの2号ともいうべきウォーマシン(装着者はトニーの親友ローディ)の登場、イワン=ハマー製の量産型アイアンマン的なロボット軍団、それにウィップラッシュと、アイアンマンの行く手には強敵が待ち構えているが、それらとの対決シーンも迫力満点。前作を楽しめた人ならば、今回も十二分に楽しめるであろう続編の登場である。
正続二篇で『アイアンマン』という一つの物語といった塩梅だ。

そして今回も、エンドクレジットの後にお楽しみが待っている。
前作のラストではニック・フューリーが唐突に登場して、アヴェンジャーズのことをトニーにチラっと語るというシーンがあり、また『インクレディブル・ハルク』のラストには今度はトニーが登場して「ある組織」のことを仄めかす、というファンサービスが用意されていたが、今度は途中から別行動を取っていたコールソンが、ニューメキシコの地で「とある物」を発見し長官に報告するというシーンがあり、これが次回作『マイティ・ソー』への伏線となっている。

他作品とのリンクはここだけではない。
トニーのラボにキャプテン・アメリカの盾があり、実験の際にそれを使っているのはわかりやすいと思うが、ラストシークエンス、倉庫のような所でトニーとニック・フューリーが会話しているシーンの背景に置かれているモニターに映し出されているのが『インクレディブル・ハルク』の一場面、ハルクが大学構内で暴れているというニュース映像。つまり『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』の間に位置するのがこの作品で、ラストでトニーはアベンジャーズの相談役へ就任するが、『インクレディブル・ハルク』のラスト近くでトニーがロス将軍を訪ねているのは「アベンジャーズ」相談役としての仕事ということになる。

ただ『アベンジャーズ』への繋がりを意識するあまり、前作ほど単純にアイアンマン=トニー・スタークの活躍を愉しめなくなっているという弊害もあり。
例えばフィル・コールソン。
終盤になって突然「転属になった」とトニーの元へ挨拶に来るのだが、これは作品的に必要なシーンだろうか?
勿論ラストシーンを含めて『アベンジャーズ』へのリンクを考えると意味のあるシーンなのだが、「アイアンマン」世界だけを考えるならば、さして重要な人物でもないし、不要とも思えるのだが……。

記事編集 編集
Re: 「アイアンマン2」
投稿日 : 2012/05/30 16:17
投稿者 久保田r
参照先
 前作「アイアンマン」のヒットを受けて製作された第2作。監督は、前作に引き続き出演も果たしているジョン・ファブロー。主演も前作に引き続いてロバート・ダウニー・Jr。ストーリーは、前作のラストで「自分がアイアンマンだ」と公表した後日談からスタート。

 自らがアイアンマンであることを公表し活躍を続けていたトニー・スタークは、政府からの呼び出しを受けて出頭する。政府はパワード・スーツの引き渡しを要求するが、トニーは、ライバル社、ハマーのパワード・スーツ開発模様の映像を見せるなどして要求を拒否。そして次世代に継ぐべきテクノロジーを見せる目的として1年間にも及ぶスターク・エキスポをセンセーショナルに開催する。派手な活動を続けるトニーであったが、胸に埋め込んだリアクターの悪影響により体は日に日に死に近づいていた。そんな中、トニーは、何かと目くじらを立てるペッパー・ポッツに社長の椅子を譲り、モナコのカーレースに出場する。だが、コース上に不気味なパワード・スーツを着た男が武器を持って現れ、トニーは攻撃を受ける。

 トニーの友人であるローディを演じる役者がテレンス・ハワードからドン・チードルへと変更になった他は、主人公の住む屋敷も会社も人間関係もほぼ前作を引き継いでそのままとなっているので、違和感なくすんなりと入って行ける設定となっていて良かった。トニー・スタークの性格は、天才で自信家で派手好きという面は相変わらずのままで、これで悲劇をバネにして誕生したヒーローという経緯がなければ鼻白むところなのであるけれども、今作では、自分の命の源である胸に埋め込んだリアクターが同時に肉体を蝕んでいるという危機的状況の中、トニーをライバル視するハマーとスターク家に恨みを持つイワンと戦うという内容になっている。

 いくつかの要素を持った設定がストーリーのあちこちに配分されてあり、それらが伏線を兼ねて次のシーンへの繋ぎともなっているので、矢継ぎ早に起こる展開と登場人物を順に積み重ねるように踏まえて行かないと混乱してしまいそうなほど密度の濃い設定の量と質となっている。見どころは、アイアンマンのアクションシーンであるのはもちろんのこと、二組の「父親と息子」についても大切な人間ドラマとして見せている。一組は、トニー・スタークとその父。もう一組は、今作での敵であるスターク家を恨んでいるイワンとその父。イワンの父は、登場してすぐに亡くなってしまうのだが、父の無念さはそのまま息子のものとなってモンスターのごとくトニーの前に立ちはだかる。トニーの父は、偉大なスターク・インダストリーズ社の前社長であり、トニーにとっては子どもへの愛情の薄い冷たい存在であったが、ニック・フューリーが置いて行った荷物の中に入っていたフィルムを見てからは父親の気持ちに寄り添うようになる。この対照的な二組の”父子像”が、トニー対イワンの戦いをより濃いものとしている。

 新キャラクターによる見どころや、様々な仕掛けが随所にあってゴージャスな内容で楽しくはあるのだけど、説明といったものがほとんど無いので、前半のトニーの情緒不安定な行動を理解するまでに結構時間がかかった。終盤に色々なことが次々と明らかになるのだけど、ひねくれ者のトニーの行動は分かり難い。その点も含め、大人向けのヒーロー・アクションものになっていると思う。

 新しい秘書のナタリーを演じたスカーレット・ヨハンソンが、むちゃくちゃ綺麗で格好良過ぎ。実は、私はアイアンマンよりも彼女が格好良かった。ペッパーとのシーンも良かったので、出来ることなら今後も登場して欲しいほど。敵のイワンを演じたミッキー・ロークは、全身から不気味さが漂っていて悪役としていい存在感だった。前作ではちょい見せだったサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーが、今作ではトニーを導く大事な役回りで登場。いよいよ「アベンジャーズ」へ近づきつつあるという雰囲気が漂っていて良い出演シーンとなっている。

 追記。
 日本庭園のシーンは、なかなか見応えがあって良かった。美しい庭を背景に、たった二人を取り囲む大勢の悪者たち。時代劇のアクションシーンを彷彿とさせるシチュエーションで美しいシーン。あれで所持している武器が刀だったらもっと背景に馴染んだと思うけれど、でもそれじゃぁ「アイアンマン」じゃないね。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -