＜スタッフ＞
監督：渡辺勝也
アクション監督：竹田道弘
製作：鈴木武幸、平城隆司、��橋浩
プロデューサー：宇都宮孝明、大森敬仁、佐々木基、矢田晃一、深田明宏
エグゼクティブプロデューサー：杉山登、加藤和夫
原作：八手三郎、石ノ森章太郎
脚本：荒川稔久
撮影：大沢信吾
特撮監督：佛田洋
音楽：山下康介
音楽プロデューサー：津島玄一

＜出演＞
小澤亮太／山田裕貴／市道真央／清水一希／小池唯／池田純矢、他

＜声の出演＞
田村ゆかり／野島裕史／石井康嗣／井上喜久子／進藤学／永井一郎／中尾隆聖／内海賢二／関智一、他

＜スペシャルサンクス＞
逢沢りな、杉本有美、及川奈央、ささきいさお、堀江美都子、松原剛志

2011年　東映

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　スーパー戦隊シリーズ35作目「海賊戦隊ゴーカイジャー」の劇場版作品。同時上映は、「仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」。夏の公開に相応しく幽霊船を扱った物語。

　ある日、伊狩鎧がロードワークしているところへ巨大な幽霊船が現れる。ゴーカイシルバーに変身して豪獣神で立ち向かうが、幽霊船から現れた「にせゴーカイオー」に敗れる。その知らせを聞いたマーベラスは、幽霊船の中にあるというどんな願いでも一つだけ叶えるお宝「ゴッドアイ」を求めて仲間と共に乗り込む。だが、「ゴッドアイ」の前には幽霊船船長のロスダークが立ちはだかっており、生体エネルギーを奪取するため、ゴーカイジャーを船内の異空間へと飛ばし、かつてスーパー戦隊に敗れた怪人たちを使って襲わせる。

　本編が30分という長さのため、ストーリー展開の目的意識がはっきりしていて見やすく分かりやすい内容で良かった。ゴーカイシルバーの出番は少ないが、ゴーカイジャー5人の絆の強さをくっきりと描写していたので、仲間を信頼する大切さや仲間を救うことの重要性といったものが迷うことなく表現されていて良かった。

　ゴーカイジャーらしい展開として、ゴレンジャーで登場した怪人の野球仮面がゴレンジャーに変身したゴーカイジャーと野球対決をしたり、歴代の怪人が総登場して合体したり、歴代戦闘員までもがぞろぞろと登場したりと、やけに敵側に派手な面子が揃っているのが楽しいところ。また、ゴーオンジャーで誕生したアイドルユニットのG3プリンセスがユニークな登場をして野球仮面との対決をコミカルに盛り上げている。

　アクションのメインの見せ場はマーベラス対ロスダークの一騎打ち。海賊らしい剣での戦いが繰り広げられる。ロボ戦の見せ場は終盤のバリブルーン、マジドラゴン、ゲキタイガー、パトストライカー、ドラゴンヘッダーの同時召還。派手な攻撃でにせゴーカイオーを撃破する。

　ゴーカイジャーのメンバーの爽やかなクールさをたっぷり味わえる粋な作品。後味の良さが長所。そして隠れMVPは、ザンギャック。幽霊船に乗り込んで大暴れするのかと思いきや意外なオチ。楽し過ぎる。

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