「アナと雪の女王」
投稿日 | : 2014/08/22(Fri) 14:54 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
<スタッフ>
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
製作:ピーター・デル・ヴェッチョ
製作総指揮:ジョン・ラセター
原作:アンデルセン「雪の女王」
脚本:ジェニファー・リー
音楽:クリストフ・ベック
主題歌:イディナ・メンゼル「Let It go」
主題歌(日本語吹替):May.J「Let It go〜ありのままで〜」
<日本語吹替キャスト>
アナ:神田沙也加/エルサ:松たか子/クリストフ:原慎一郎/オラフ:ピエール瀧/ハンス:津田英佑/ウェーゼルトン公爵:多田野曜平/パピー:安崎求、他
2014年
Re: 「アナと雪の女王」
投稿日 | : 2014/08/22(Fri) 14:55 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
「ありのままで〜♪」の歌が大ヒットとなったディズニーの劇場作品。劇場で観客が大合唱するなど社会現象へと発展しロングヒットとなった。日本版ボイスキャストを収録したサウンドトラックは、アニメ映画サントラ歴代1位となる快挙。
アレンデール王国の王女姉妹のエルサとアナは、幼い頃は大の仲良しだった。姉のエルサには触れるものを凍らせる魔法の力が宿っており、ある日の朝、エルサの作った氷で遊んでいた妹のアナは、氷の上でバランスを崩し高い場所から落下してしまう。アナは一命を取り留めたものの代償として記憶を失い、エルサは国王である父の指示に従って魔法の力を封印して人目を避ける生活が始まった。だがある年、両親が事故で他界してしまう。それから数年後、成人したエルサは女王となる戴冠式を行うのだが…。
隅々にまでエンターテインメント性が行き届いており、見たままに楽しめる作品であり、見た目にはアニメーションながら、まるで舞台の上で繰り広げられるミュージカルの雰囲気をも感じられる作品となっていて、”これぞディズニー!”を楽しく味わえる内容…と感じた作品。
ともかくも余分な味付けをしていないのが長所となっていて、ストーリーを盛り上げるための必要な人物だけが登場し、それぞれが個性を打ち出しながらも決して前へと出しゃばらず、最初から最後までエルサとアナにスポットを当てたストーリーとなっていたのが好印象だった。全体を見ると多くの人物が登場しているように見えるが、描き分けの技が巧みできちんと整理整頓がなされているのが分かる。たくさんの人物と必要な主要人物とのバランス加減が効果的だったのが良かった。
一つ引っかかった点は、作品を見る前に歌が大ヒットし「ありのままで〜♪」のシーンの映像を何度となく目にしていため、このシーンは終盤の感動的なクライマックスなのだろう…と勝手にイメージを膨らませていたこと。見てみると確かにクライマックス・シーンではあったけれど、歌を聞いた時に受けた印象とは異なるシーンで、全てを吹っ切ったような晴れやかなイメージとはちょっと違うほんの少し切なさの入り混じったシーンだった。でもエルサにとって大事なシーンであるのは確か。このシーンのエルサの動きには勢いがあり表情も美しく、歌が流れている間じっと見入った。アニメーションの表現にも注目。
エルサとアナを筆頭に、吹き替えキャストが全てキャラクターのイメージと合っていたのがよかった。男性キャラはそれほど台詞は多くはないものの、それぞれの立場を表現している声となっていて分かりやすくて聞きやすくてよかった。エルサとアナを支える男性キャラの声は、地道に大きな役割を果たしていて全体のイメージ作りを担っていた。