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「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章/果てしなき航海」
投稿日 : 2014/11/17(Mon) 19:38
投稿者 Excalibur
参照先
企画:石川光久、河野聡、西崎彰司
原作:西崎義展
総監督・シリーズ構成:出渕裕
音楽:宮川彬良、宮川泰
(第7話)脚本:大野木寛、演出:吉川浩司
(第8話)脚本:村井さだゆき、演出:室谷靖
(第9話)脚本:村井さだゆき、演出:羽原信義
(第10話)脚本:大野木寛、演出:金子秀一

(声)
菅生隆之、小野大輔、桑島法子、鈴村健一
大塚芳忠、麦人、千葉繁、久川綾、田中理恵
細谷佳正、赤羽根健治、國分和人、千葉優輝
チョー、平川大輔、内田彩、佐藤利奈、高城元気
伊勢文秀、土田大、藤原啓治、関俊彦
小川真司、玄田哲章、石塚運昇、島香裕
三浦綾乃、広瀬正志、伊藤静、大川透
芽原実里、堀勝之佑、青山穣、中村浩太郎
森田順平、若本規夫、秋元羊介、山寺宏一

2012年

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果てしなき航海
投稿日 : 2014/11/17(Mon) 19:39
投稿者 Excalibur
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イベント上映第三弾は第7話〜第10話の再構成版。

7話は旧作の10話に相当するエピソードで、地球圏に別れを告げる際に赤道祭が催される。
家族との交信シーンもあるが、家族のいない沖田と酒を酌み交わすのは徳川(旧作では古代)、古代は似た境遇の山本と一緒に艦の修理を担当、南部は両親からお見合い写真をつき付けられ(旧作では雪のエピソード)、という具合に旧作をかなりアレンジ。
古代と山本が接近し、雪はどうやら古代を意識しているらしい様子が窺われ、保安部の伊東が前面に出てくることで、ヤマト艦内が一枚岩ではないことも暗示される。そして雪の謎の一端も・・・。

ヤマトの戦闘シーンは一切なしでガミラスも出てこない。メインクルーがかなり掘り下げられている好編なのだが、週一回のテレビ放映では許されなかったかもしれない。劇場公開やDVD&Blu-ray発売が先行し、尚且つ有名作品のリメイクだからこそ、なのだろう。予備知識なしでいきなりテレビでこのエピソードを見た人が、どんな反応を示すのかは興味深い。

8話は旧作の11、12話に相当するエピソードで、周囲を囲まれた中でデスラー機雷に仕込まれたガス生命体がヤマトを襲い、前面には灼熱の恒星グリード581が?!というシチュエーションを、シュルツ最後の戦いとして描いているため旧作9話の要素も加味されている。
「ガミラスに下品な男は不要だ」というデスラーの名セリフも健在。

9話は完全オリジナル・ストーリーで、捕獲したガミラスの機械化兵とアナライザーとの交流が描かれる。二体のロボットの間に芽生えた”友情”のような関係を前に真田と伊東が対立することで、伊東の昏さを強調。今後の展開への伏線となっている。また今回も雪の謎への目配せと思われるシーンが存在する。
泣かせのBGMが光るものの、全体としてはかなりあざとい出来で、従来の「ヤマト」のイメージからは大きく外れる内容なので、おそらく賛否両論あるのではないだろうか。
見るべき点は多いもののややムードに流される嫌いがあるし、”寓話”の部分と本篇とが必ずしも上手く融合しているようには思えないのは自分だけか。

10話は旧作の13話と15話のミックス。宇宙のサルガッソーに嵌り込んでしまったヤマトは、同じ境遇のガミラス艦と協力することになり、そのためにガミラスの女性パイロットがヤマトへと乗り込んでくる。今回ガミラス兵へ憎しみをむき出しにするのは山本。古代は冷静に交渉の席に着く。

どちらかというと人間ドラマというか、キャラクターの表層だけでなく内面を描くエピソードが多く、これによってかなりキャラクターの幅が広がり、かつ『2199』が単なる旧作のリメイクではないことも明らかになってきている。
個々のエピソードのテイストがバラバラで、一本の作品としてのバランスは悪いものの、これが「宇宙戦艦ヤマト」でもある。
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