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「テルマエ・ロマエ」
投稿日 : 2015/02/06(Fri) 14:03
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:竹内英樹
製作:亀山千広、市川南、寺田篤、浜村弘一
プロデューサー:稲葉直人、菊地美世志、松崎薫
原作:ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』
脚本:武藤将吾
撮影:川越一成
美術:原田満生
編集:松尾浩
音楽:住友紀人
テーマ曲:ラッセル・ワトソン「誰も寝てはならぬ」
VE:阿部友幸
VFXプロデューサー:西尾健太郎

<出演>
阿部寛/上戸彩/北村一輝/竹内力/宍戸開/勝矢/キムラ緑子/笹野高史/市村正親/外波山文明/岩手太郎/木下貴夫/神戸浩/蛭子能収、他

2012年 東宝
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Re: 「テルマエ・ロマエ」
投稿日 : 2015/02/06(Fri) 14:05
投稿者 久保田r
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 人気漫画作品を実写映像化した劇場作品。古代ローマ人が現代日本の風呂に突如現れるというタイムスリップもので、原作者はイタリア在住経験のあるヤマザキマリさん。監督は、「のだめカンタービレ 最終楽章」の竹内英樹さん。主演は、高い身長と彫りの深さが魅力的な阿部寛さん。

 古代ローマ帝国では浴場を「テルマエ」と称し、大きなテルマエ(公衆浴場)を造ることによって皇帝は民衆から高い支持を受けていた。流行りのテルマエを設計することができないテルマエ技師のルシウスは、友人に誘われて訪れたテルマエで突然溺れてしまう。湯に飲み込まれて辿り着いた先は現代日本の銭湯で、ルシウスは訳がわからないながらもローマよりも遥かに進化した風呂文化に驚愕し感動する。やがて元の世界に戻ったルシウスは、さっそく体験してきた平たい顔族(日本人)の風呂文化を取り入れたテルマエを造り反響を呼ぶ。

 「オペラと公衆浴場が融合した大スペクタル作品!!」──というのが、見たままの感想。鳴り響くオペラの中、濃い顔の日本人の役者たちがローマ人よろしく演技している光景が楽しい作品で、ヒロイン役の上戸彩さんご一行は日本人の役なのだが、阿部寛さん、北村一輝さん、宍戸開さん、市村正親さんはローマ人の役。みなさんそれぞれに顔が濃いため違和感はそれほどなく、さらに衣裳も似合っていてなかなかの貫禄。古代ローマの風景と街並に溶け込んでいてその役作りに感動。そして間の取り方が実に絶妙で、特に皇帝役の市村正親さんの表現力には引き込む力があって素晴らしかった。

 全体のテンポがよく、コメディタッチで描かれるお風呂のシーンが実に楽しくて良かった。ルシウス演じる阿部寛さんが現代日本の風呂文化に触れる度に「これは何だ!」と驚く表情が見どころ。初めて見たものを即座に正確に理解する能力を持っているルシウスは、確かにテルマエ技師が天職。あっぱれ。

 壮大に鳴り響くオペラが作品全体の印象だが、役者の発する声が洋画の吹き替えのようになっている点にも注目。そのためローマのシーンがあたかも洋画のようで、阿部寛さんたちも始めからローマ人だったように見えて来るから不思議。細かな技術的なこだわりが光っている。
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