＜スタッフ＞
監督：パトリック・ヒューズ
製作：アヴィ・ラーナー、ケヴィン・キング＝テンプルトン、ダニー・ラーナー、レス・ウェルドン、ジョン・トンプソン
製作総指揮：トレヴァー・ショート、ボアズ・デヴィッドソン、ベイジル・イヴァニク、ガイモン・キャサディ、ジョン・フェルトハイマー、ジェイソン・コンスタンティン、イーダ・コーワン
原案：シルヴェスター・スタローン
脚本：シルヴェスター・スタローン、クレイトン・ローゼンバーガー、カトリン・ベネディクト
撮影：ピーター・メンジース・Jr
編集：ショーン・アルバートソン、ポール・ハーブ
音楽：ブライアン・タイラー

＜出演＞
シルヴェスター・スタローン／ジェイソン・ステイサム／アントニオ・バンデラス／ジェット・リー／ウェズリー・スナイプス／ドルフ・ラングレン／ケルシー・グラマー／テリー・クルーズ／ランディ・クートゥア／ロンダ・ラウジー／メル・ギブソン／ハリソン・フォード／アーノルド・シュワルツェネッガー、他

2014年

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　シルヴェスター・スタローンが中心となり、主演クラスの多くのアクション俳優を集めて作られた「エクスペンダブルズ」シリーズの第3弾。今作ではこれまでのメンバーに加えて若手を多く起用し、チームの顔ぶれが多彩となった。

　刑務所の輸送列車からかつての仲間を脱獄させたバーニー・ロス（シルヴェスター・スタローン）は、その足で次の仕事へと向かった。しかし標的である敵のボスを見たバーニーは顔色を変え、作戦は失敗に終わる。仲間が瀕死の重傷を負い、バーニーは他のメンバーにエクスペンダブルズを辞めるよう告げる。チャーチの替わりに現れたCIAの男、ドラマーから次の作戦としてストーン・バンクスの身柄確保の命令が与えられ、バーニーは若いメンバーを揃えて敵陣へと乗り込む。

　「エクスペンダブルズ」と聞いたらそれはもう超ド派手なアクションシーンがお約束…ということで、今作も初っぱなから終わりまで派手なシーンがてんこ盛り。とはいえ、そればかりではお腹いっぱいになり過ぎてラスト前に「ごちそうさま」をしてしまいかねないが、ストーリーの中盤には若手の顔見せを兼ねたメンバー探しの旅が描かれ、そしてかつての仲間から離れた孤独感を微かに漂わせながら、しかし断固たる信念を持って敵地へと乗り込む渋い姿が描かれている。

　若手メンバーとの対比によってベテランメンバーの絶大な信頼感が浮き彫りとなっていたのがよかった。「お前たちはもういい」と言われた時のショックは大きいものであったに違いないのに、安易に怒らずリーダーの気持ちを汲み取りながら、且つ「俺たちなしでいいのか？」感を匂わせて行動しているのが哀切な格好よさとなっていてよかった。戦う男たちの絆が光っていた。

　前2作に出演したブルース・ウイリスの出演はなく、今作ではハリソン・フォードが登場。ただ指示を出す役なのかと思いきや、ノリノリでアクションにも参加。見た目にどうしても齢取った感が否めないけれども、かつての活躍を思い出させてくれる動きで頑張っていた。シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーは、前作よりもちょいちょい登場し、割に重要な働き振り。そういえば今作ではあの名セリフがなかったけれども一回くらいは聞きたかった。

　後半は、若手メンバーとベテランメンバーが一同に会しての大ドンパチ。お約束の仲間割れがあるものの、それを上手くまとめるのがバーニーのお役目。若手もベテランもバーニーの指示の下、物量で襲いかかってくる軍隊をバッタバッタとなぎ倒していく。私的には、ルナの格闘技戦が見どころ。無限に飛び続ける銃弾に砲火の嵐。極めつけはビルの崩壊。いやはや、今回も…いや、今まで以上にとにもかくにも撃ちまくって壊しまくってます。

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