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「相棒 -劇場版II-/警視庁占拠!特命係の一番長い夜」
投稿日 : 2017/04/26(Wed) 14:20
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:和泉聖治
製作:神山郁雄、鈴木武幸、水谷晴夫、大西豊、脇阪聰史、岩本孝一、佐藤庄平
企画:桑田潔
製作総指揮:早河洋
エグゼクティブプロデューサー:平城隆司
プロデューサー:松本基弘、上田めぐみ、伊東仁、香月純一、西平敦郎、土田真通
脚本:輿水泰弘、戸田山雅司
撮影:会田正裕
刑事監修:飯田裕久
音楽:池頼広

<出演>
水谷豊/及川光博/川原和久/大谷亮介/山中崇史/山西惇/六角精児/志水正義/久保田龍吉/片桐竜次/小野了/原田龍二/神保悟志/益戸育江/小西真奈美/小澤征悦/石倉三郎/葛山信吾/名高達男/大森博史/大出俊/佐々木勝彦/寺門宗佑/井上高志/佐渡稔/五王四郎/重松収/平岳大/本宮泰風/小木茂光/丘みつ子/江波杏子/金井シゲル/日向丈/藤井びん/田口主将/窪園純一/光岡湧太郎/瀬戸口剛/大久保綾乃/江藤大我/重村佳伸/品川徹/宇津井健/國村隼/岸部一徳/他

2010年 東映
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Re: 「相棒 -劇場版II-/警視庁占拠!特命係の一番長い夜」
投稿日 : 2017/04/26(Wed) 14:26
投稿者 久保田r
参照先
 水谷豊さん主演の大ヒット刑事ドラマ「相棒」の劇場版第2弾。相棒役は、及川光博さん。監督は、前作と同じく和泉聖治さん。脚本は、TVシリーズでも多く手がけている輿水泰弘さんと戸田山雅司さん。音楽は、「相棒」と言えばこの人、池頼広さん。

 警視庁本部内で各部長の集う定例会議の最中、突如拳銃を持った男が乱入し、幹部ら12名を人質とした籠城事件が発生する。すぐさま対策本部が設置されるも犯人からの要求はなく、対応に苦慮する。本部は特命係の杉下右京の「解決を急ぐあまりの強行突入はしないように」の忠告を無視し、特殊班らの突入を強行。数名の幹部らと犯人が揉み合う中で犯人は射殺されて落着する。犯人を射殺したのは一体誰なのか?苦い思いの杉下と神戸は、犯人の動機を探るべく独自の捜査を開始する。

 警視庁内部の闇の部分というか表には出て来ない部分を突き止める内容となっており、事情がいささか複雑。そのため警視庁幹部からも警察庁からも横槍を入れられ、捜査は難航続きの壁にぶち当たりっ放し。しかし、真実を突き止めるのが警察の正義であると固く信じる杉下右京と神戸尊の不屈の捜査が見どころ。

 大きな犯罪組織対警察などという分かりやすい構図ではなく、敵は身内にありという傍目には分かりにくい構図のため、登場人物の行動やそれを描写する映像のダイナミックさといったものがあまり無いのが少々残念な点。唯一、船の爆発シーンは薄暗い印象の映像の中で鮮やかなオレンジ色を放っており、何度見てもドキッとするほど。

 渋い年齢の男性俳優陣の活躍を見るだけでも眼福であるのだが、その中で紅一点と言ってもいい活躍をしているのが、朝比奈圭子を演じた小西真奈美さん。相変わらずの儚さのある美貌とすらっとした華奢な出で立ちで、どっぷりと悲哀を背負った薄幸の美女役をとても良い雰囲気で演じていてこちらも眼福。小西さんの線の細さが役にハマっていてとても良かった。

 それと、杉下右京と小野田官房長官のやりとりが緊張感の中にもユーモアが滲んでいて楽しかった。相容れぬ二人ではあったが、昔の因縁が訳ありな空気感を作っていて二人のシーンを見るのが楽しかった。あのような形で終わりとなったけれども、誰よりも官房長官への思い入れが深かったのは杉下右京であったことと思う。

 杉下右京を演じた水谷豊さんの声の抑揚が素晴らしく、台詞を聞いた後に心に染み入って来ることがあり、度々涙腺が緩んだ。恫喝する時の怒りを含んだ声も良いが、諭すように話しかける声には慈しみが感じられて打ち震えるほど。言葉に宿る目に見えぬ力を表現する水谷さんの磨きのかかった演技力に注目。
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