「牧神の午後への前奏曲」ドビュッシー
投稿日 | : 2002/12/22 21:57 |
投稿者 | : Excalibur |
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題名からは”麗らかな陽射しの下での午睡”というイメージを受けたが、実際に曲を聴いても穏やかな、長閑な気分にさせてくれる。といっても起伏に乏しい退屈な曲というわけじゃない。風に揺られるがごとく自由に漂うフルートの音色に、気持もふらふらゆらゆらと流れてゆくようで、色々な顔を持った曲だとも言えるのだ。
ところで”前奏曲”というくらいだから他にもいくつかあるのだろうと思いきや、実は≪牧神の午後≫はこれ一曲のみ。当初は”前奏曲”、”間奏曲”、そして”終曲”から構成される予定だったのだが、この”前奏曲”の完成度があまりに高かったために、結局残りの二曲は作曲されなかったのだとか。