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「月光条例」(ゲッコージョーレイ)藤田和日郎
投稿日 : 2010/11/12 17:46
投稿者 ZAP01533
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 数十年に一度、青い月の光に照らされた“おとぎ話”の世界がおかしくなってしまう時期が訪れる。
“おとぎ話”の長老たちは話し合い、月光条例という条例を作った。
 狂ったおとぎ話を正す方法を記した条例を。

 今また、おとぎ話の世界が“月打”によって狂いだした。
“月打”を逃れた鉢かつぎ姫は“読み手”の世界へ向かい彼女に関わった人々がおとぎ話を正していく物語。

…だったのだが、最近様相が変質してきている…。

 もしかしたら藤田 和日郎氏はずっと『マッチ売りの少女』を救う為だけに漫画家をしていたのではないか。
 そんな事を考えてしまう展開になってきた。
 謎を孕み、物語はうねりを大きくしてきている。

…当方はそのうねりについていけるだろうか…?
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『月光条例』九巻あらすじ
投稿日 : 2011/03/06 20:28
投稿者 ZAP01533
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 桃太郎が“ツクヨミ”に属するおとぎ話の登場人物を襲っていたのは理由があった。
 前回の月打時、狂った鬼に襲われていた処を救った執行者が持っていた使者にして最強の武器‘ドンシュー’を求めていたからだった。 
 その‘ドンシュー’こと鉢かつぎを連れ出したイデヤと小竹。
 金太郎の仇を討とうと桃太郎を呼び出すイデヤ。小竹は鉢かつぎに頼まれて月光を呼びに行く。
 事情を知った月光は、桃太郎と戦うにはお供と戦う助っ人がいると判断し、小竹に頼み事をした。
 イデヤを痛めつけていた桃太郎とお供三匹の前に現れ、強さは見せつけるものの、決定打とならない月光はやはり桃太郎達に痛めつけられる。
 おっかなびっくり頼まれた先、天道の家に行った小竹は一寸法師と出会うが、天道は両足首ねんざで動けなかった。
 そこへかかってきた電話から天道は助っ人のアテに気づき、工藤にも連絡する。
 そして・・・・。
 次巻。

 この巻で小竹が奮闘します。
 前巻と粗筋に若干齟齬がありますが、そこはネタバレなので・・・
(((((((((((((((((((((((((^_^;)
 この巻で月光が妙な強さをみせつけます。
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『月光条例』八巻あらすじ
投稿日 : 2011/03/06 20:02
投稿者 ZAP01533
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 完全におかしくなり、世界を海にしようとする乙姫。
 絶体絶命の月光を救おうとネロは自分を殺そうとしているパトラッシュを呼ぶ。
 勢い余って乙姫に襲い掛かるパトラッシュ。
 絶望に包まれた乙姫と絶望からネロを襲っていたパトラッシュを・・・・・。

 そして『浦島太郎』と『フランダースの犬』の結末は一変した・・・。

 この話実は岩崎のおじさんがネロのおじいさんを諭した点もいいです。
 去り際乙姫は月光に言います。「おぬし“読み手”ではあるまい」この言葉が核となると気づいた読者はまだ、いなかったと思います。

『人魚姫』の姉達が王子の命を狙う。
“読み手”での豪華客船に逃げ込んだ王子を守ろうと孤軍奮闘する鉢かつぎ。
 その頃工藤とエンゲキブは姉達の身代わりに。月光は魔女に文句を言うために殴り込みをかけていた・・・・。

 この話のオチは凄いです。

 立て続けに設置されたブルーシートの噂をエンゲキブは小竹経由で、工藤は裕美経由で知る。
 新聞部の取材について行ったエンゲキブはラプンシェル(近日映画公開されます)と金太郎が共闘している場面に出くわす。
 金太郎を両断した相手は小竹達も襲う。桃太郎と名乗って。
 ラプンシェルの機転で小竹は助かったものの、残りは首をはねられてしまう。
 その頃月光達はイデヤの告発から“ツクヨミ”に違法執行者として拘束されていた・・・・。
 数少ない友人金太郎の姿を見たイデヤは激昂。事情を聞かされた小竹はイデヤについていく・・・・・。
 次巻。

 ここから話は長くなります。
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「月光条例」七巻あらすじ
投稿日 : 2010/12/22 21:48
投稿者 ZAP01533
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 新聞部に所属する小竹はエンゲキブが好きだった。
 その日はエンゲキブ独占インタビューという口実で密着取材を行う。
 しかしその日、彼はエンゲキブは誰が好きなのか内心悟ってしまった・・・・・。
 次巻で彼は活躍します。

『フランダースの犬』のパトラッシュが主人を殺そうと襲う。
 あらすじを知った月光と天道は結末が気にいらないと激怒。“読み手”界へ逃げたネロとおじいさんを襲うパトラッシュを撃退する。
 更に月光は結末を変えようと画策し、ネロ達の身代わりに天道と一寸法師、イデヤを送って自分はネロを鍛えようとする。
 そこへ浦島太郎が現れた。彼も結末と月打によって狂った竜宮城の住人から逃げ出して来たという。
 唯一月打から逃れた亀は言う。『浦島太郎』こそ、月打によって狂ったおとぎ話を正気に戻す薬の製法を記した物語であると。
 玉手箱の正体は人の絶望を吸い取ってその気から薬を製作するものだった。
 狂った竜宮城によって水没の危機に陥るラーメンいわさき。咄嗟に鉢かつぎは一同を『フランダースの犬』の世界へ逃がそうとしたが、月光、工藤、ネロと浦島太郎が逃げ遅れた。
 乙姫に捕らわれたネロは乙姫が犬嫌いな事、時々正気に戻る事を知る。
 一旦警察署に向かった月光達が見た物は警察署を占拠した乙姫達だった。
 薬の材料・浦島さえ渡してくれたら戻る、という申し出を断る月光。
 だが現状ではおとぎ話の住民を正気に戻す事は出来ない。筈だった。
 あるきっかけで月光は素手で乙姫以外の手下を正気に戻した。
 だが・・・・。
 次巻。

「俺の人生を他人が勝手に最低だと評価するんじゃねぇ!」

 この一言がこの巻の肝です。
 そして月光は結末が悲劇で終わる物語を嫌います。
 おそらく、作者もそれがいやだったのでしょう。
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『月光条例』六巻あらすじ
投稿日 : 2010/11/20 21:06
投稿者 ZAP01533
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 警察署に現れ、元刑事神林老人を襲う赤ずきん。
 問答無用で月光条例執行しようとするイデヤ、理由を訊く月光。
 逃げた赤ずきんを追うイデヤとは別に月光は神林から事情を訊き出そうとする。
 今までのとは違い明らかに特定人物を襲っている赤ずきんの事情を知っているとみて。
 そこから知れたのはある事件に対する赤ずきんの復讐だった。
 彼女が知らない事実を伝えようと月光が取った行動は・・・。
 そしてこの事件は更に変遷する・・・・。

 この話、泣けます。
 もしも子供が絵本を読むように、本の登場人物たちが外の世界を見ていたら、という話が膨らんで出来た話ともいえます。
 復讐に狂った赤ずきんを元に戻したのは・・・・。

 この事件で工藤はイデヤと袂を分かつ。
 しかし狂ったおとぎ話を正す仕事は続けていく・・・。

『舌切りすずめ』のすずめがハサミを持って大挙し、舌を切って回る。
 地下鉄駅を占拠したすずめ達の前に大小のつづらを持った月光が現れる・・・・。

 この話は正に漫画を最大限利用した話です。
 みんな舌を切られたので筆談で話は進みます。
 工藤の立てた作戦は・・・。

 用事で外に出た工藤は中学時代の同級生、裕美に声をかけられる。
 彼女は少し前変な人に追われた話をする・・・・。

 この裕美さん『きき耳ずきん』の被害者。
 一回だけのつもりだったのが周囲に好評だったので再登場させたんだとか。
 何故か『月光条例』の時間は進みません。
 この日は六月十五日。
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『月光条例』五巻あらすじ
投稿日 : 2010/11/18 15:37
投稿者 ZAP01533
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 一人で留守番をしていた少女ユミカを『うりこ姫とあまのじゃく』の登場人物が襲う。
 その家へたまたま出前の食器を下げに訪れた鉢かつぎとエンゲキブは惨状に驚き、ユミカを連れ出す。
 食器を取りに戻るエンゲキブ。鉢かつぎの背後で刃が振りあげられた…。

 両親を事故で亡くし、古本屋を営む祖父母と暮らす少女工藤。
 人との付き合いが苦手な彼女は図書室の管理にやりがいを感じていた。
 そこへ現れる月光達。前日超音波を駆使するおとぎ話の登場動物に苦戦したのであらすじを調べに来たのだ。
 更に妙な男に付きまとわれる。人気アイドルグループの一員だった筈の男は猫の姿と化す…。
『ブレーメンの音楽隊』に再戦し月光条例執行寸前、突如現れた猫男が登場動物を両断した。
 猫男は言う。前回の月光条例とは事情が変わり、現在は関係省庁に許可を申請し、認可された者なら誰でも月光条例執行者になれると。その申請をしていない鉢かつぎ達は違法執行者だと。
 自分は『長靴をはいた猫』のイデヤ・ペローと名乗る。そして彼が執行者として選んだのは工藤だった…。

『おむすびころりん』のおにぎりが狂って‘読み手’の人々を襲いだした。
 人で作ったおにぎりを作って食べようと人々を異空間へ閉じ込める。鉢かつぎもそれに巻き込まれた。
 執行に向かうイデヤと工藤。月光は必死で何か語ろうとするねずみに出会い『きき耳ずきん』の忘れ物でおにぎりに攻撃すると閉じ込められた人々にも被害が及ぶと知った…。
 イデヤもそれは聞いていたがその事を工藤に隠し、自衛隊による総攻撃を準備する…。

 この話、意外と月光と鉢かつぎがいいコンビになっていた。

 謎の爆発事故が発生。二名の老人が焼死した。
 爆発の直前不釣り合いな少女が目撃されていた。
 誰がどうみても赤ずきん…。

 この巻より正当月光条例執行組織“ツクヨミ”が登場する。(字は肉月に神という存在しない文字)
 工藤は月光に‘トショイイン’と呼ばれるようになる。
 その工藤さんの心の揺れ動きがこの巻の核です。
 自分より頭の悪い人をやや見下していた彼女が月光と知り合って感じた感情は決着のつかないまま次巻へ持ち越される。
 赤ずきんの話と共に。
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『月光条例』四巻あらすじ
投稿日 : 2010/11/14 15:16
投稿者 ZAP01533
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 結果として天道を巻き込み、彼の車を飲みこんで自動車と化した鉢かつぎとシンデレラの競争が始まる。
 その最中月光はシンデレラに問う。
 何も努力しないで手に入ってしまった‘幸せ’に疑問を持っていたのではないかと。

 そして、シンデレラのラストは変質した・・・・。

 十七年前の冬、遂に子供が出来なかった岩崎夫妻は里子申請の帰り道、神社のそばで赤ん坊を発見する。
 それが月光だった。

『きき耳ずきん』の主人公が狂って‘読み手’界に現れ、通りすがりの少女を執拗に追いかける。
 その頃エンゲキブは月光が妙にタイミングよく人助けしている事を一寸法師に話していた。

‘読み手’界の甘味に酔いしれる一寸法師。
 その頃『ヘンデルとグレーテル』の二人が魔女の真似をして‘読み手’の子供達を食べようとお菓子の家を設置した。
 月光達はそこに閉じ込められる。
 事態を打開したのは意外な人だった。

 他三つ短編です。
 書いた話は今後の伏線となってしまう話です。
『シンデレラ』は結構いい話になって感動するというかエンゲキブの活躍によってちょっと溜飲の下る話になったというか。
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『月光条例』三巻あらすじ
投稿日 : 2010/11/14 14:35
投稿者 ZAP01533
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 ストレス発散で車を走らせていた天道は謎の馬車に勝負を挑まれ、負けてしまう。
 それをきっかけに次々と競争を挑むシンデレラ。

 鉢かつぎは‘おとぎ話’の登場人物が数日間いなくなるとその物語が消滅する話をする。
 あと一歩のところで執行しそびれて消滅していく様を目撃。
 それを防ぐため、鉢かつぎは正気に戻った兄嫁に代役を頼み、一寸法師はうちでの小槌に頼んで替え玉を残していた。

 そこへ現れるシンデレラの王子。エンゲキブはシンデレラの代役としてその世界へ向かう。
 しかし・・・彼女はシンデレラの話を知らなかった・・・・。
‘舞踏会’を‘武道会’と勘違いしたエンゲキブの冒険が始まる・・・・。
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「月光条例」二巻あらすじ
投稿日 : 2010/11/12 23:34
投稿者 ZAP01533
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“読み手”界に逃げた一寸法師を追って姫と鬼が現れた。
 高飛車な態度を取る一寸法師。
 そしてやっぱり人に頼まれるのが嫌いな月光。
 鉢かつぎは月光条例を執行する覚悟を月光と一寸法師に伝えようとする。
 ところが牛車に乗っていたのは・・・・!
 更に地球滅亡の危機まで迫る・・・・。

 月打によってスピードに狂ったシンデレラが競争相手を求めて“読み手”界へ向かう。

 月光の喧嘩相手でエンゲキブに惚れている高木 天道は今回も月光との喧嘩で勝負がつかず、ストレス発散法を求めていた。

 この月光と天道が引き分けた理由と言うのが意外。
 似た者同士というか、微笑ましいというか。
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「月光条例」一巻あらすじ
投稿日 : 2010/11/12 23:04
投稿者 ZAP01533
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 本心は語らない、とにかくヒネクレ者の岩崎 月光。
 その幼馴染で両親が劇団員で所属部のあだ名がついたエンゲキブ。
 彼女が月光の家で『鉢かつぎ姫』の本を読んでいる時、事件は起きた。

 鉢かつぎ姫の世界をきっかけに大規模な月打(ムーンストライク)が発生。
 鉢をかぶっていた為影響を受けなかった鉢かつぎ姫ははだかの王様の命を受け、鉢に月光条例の極印を仕込み“読み手”の世界へ向かう。
 それを阻む兄嫁。最初の危機は『一寸法師』の鬼に救われ、一寸法師を託される。
 出口付近で追いつかれた。

 エンゲキブが読んでいた本から現れた鉢かつぎ姫と兄嫁。救いを求める手を取って本から引っ張り出す月光とエンゲキブ。
 その際鉢が月光に当たってしまい、極印を授かってしまった。
 現実世界で暴れる兄嫁を止める為、直前にのみ込んだ金棒に変化する鉢かつぎ。その金棒でいきがかり上殴り倒す月光。
 月光条例の条文はただ一つ。
≪青き月光によって狂わされたおとぎ話は猛き月光によって正さなければならない≫

 改めて自己紹介し、協力を求める鉢かつぎに対し月光は無下に断った。

 その頃“読み手”界に逃げた三匹のこぶたを追って狂った狼が家屋を吹き飛ばしまくっていた・・・・。
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