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「コミックいわて」
投稿日 : 2011/05/22 15:00
投稿者 久保田r
参照先
2011年1月28日 岩手県 岩手日報社

<漫画>
「風のおくりもの」 池野恋
「ジョセ チャリing」 神田ジョセフィーヌ
「かもしか温泉」 とりのなん子
「幸来来」 そのだつくし
「0歳児、北へ」 吉田戦車
「メドツ日記」 佐藤智一
「バンカラの恋」 地下沢中也
「キリコ、閉じます!」 飛鳥あると
「ひで次くん山へ!」 小田ひで次
「イーハトーブを歩く人」 くどうよしと(いわてマンガ大賞)

<記事>
いわて漫画MAP/漫画題材紹介!!/掲載漫画家プロフィール/漫画家Q&A/あとがき(岩手県知事 達増拓也)

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第2巻
投稿日 : 2012/07/18 14:10
投稿者 久保田r
参照先
2012年3月30日 岩手日報社

 「1巻」に引き続いて岩手県知事の達増拓也さんが責任編集をしている「第2巻」。参加著者は「1巻」よりも4名増え、14名。県外著者の描いた「いわて応援イラスト」の著者を含めると、合計23名という豪華な執筆陣となっている。

 初参加著者は、麻宮騎亜さん、さいとう・たかおさん、三田紀房さん、佐佐木勝彦さん、月子さん、池田文春さん、小坂俊史さん、田中美菜子さんの8名。掲載作品のほとんどは単発作品であるが、「バンカラの恋」と「キリコ、閉じます!」は、読み切り連作という形での第2話が収録されている。

 飛鳥あるとさんの「キリコ、閉じます!」は、前作を読んで絵柄とキャラクター設定が好みの作品だったので、続編が収録されて嬉しく思った。前作と同じ主人公とキャラクターが活躍し、今作はアテルイの友人のモレが登場し、前作よりもミステリアスな内容となっている。現代に生きる根暗な少女と過去の英雄のアテルイとの交流が楽しい作品。

 当「第2巻」は、東日本大震災から1年後の発行であるため、全体的に震災と復興に関する内容のものが多いのが特徴。震災とは直接関係のない作品でも、岩手に対する愛着が描かれてあるので、自然と胸が温かくなって故郷を思い出すようなそんな作品たちが掲載されている。

 「いわて応援イラスト」では、イラストと共に作者のメッセージが添えられてあり、各漫画家の励ましのメッセージが元気の出る絵と合わせて掲載されている。力強い言葉、優しい言葉、明るい言葉の数々は、岩手は多くの人に支えられている…が感じられる心温まるページとなっている。

 第2巻で思わず目頭が熱くなったのが、佐佐木勝彦さんの「地震のハナシ 番外編」。作者が地震直後に故郷の大槌町に帰省した際のエピソードが描かれてあり、東京へ戻るバスを待つ間に居酒屋で大槌町で撮った写真を見ているうちにやっぱり泣いてしまったという内容。何もかもを海へと流し込んでしまった津波に対するえも言われぬ悲しみが描かれている。作者の流した涙に共感。何度読んでも目頭が熱くなる。


<収録内容>
「地上の光は全て星」 麻宮騎亜
「雪やこんこ」 さいとう・たかお
「雪のおくりもの」 池野恋
「うみがきた日」 とりのなん子
「岩手の人々」 三田紀房
「鬼越」 吉田戦車
「バンカラの恋 第弐話」 地下沢中也
「地震のハナシ 番外編」 佐佐木勝彦
「もうひとつのさんさ踊り」 そのだつくし
「キリコ、閉じます! 第2話」 飛鳥あると
「彼女とカメラと彼のパン」 月子
「江刺甚句まつり」 池田文春
「遠野営業所」 小坂俊史
「座敷わらしのキヨ」 田中美菜子

<いわて応援イラスト>
いくえみ綾、伊藤理佐、うえやまとち、宇仁田ゆみ、かわぐちかいじ、庄司陽子、高田裕三、ひうらさとる、大和和紀

<記事>
いわて漫画MAP、漫画家の皆さんによる支援活動、コミックいわて漫画家紹介!!、あとがき
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Re: 「コミックいわて」
投稿日 : 2011/05/22 15:03
投稿者 久保田r
参照先
 岩手県の岩手県人による日本国民のための漫画…という紹介では大袈裟過ぎるきらいもあるが、ともかくも岩手県知事が言い出しっぺとなり、岩手県全面協力にて岩手県にゆかりの10人の漫画家による、岩手を題材とした「オール新作描き下ろしコミック」誌。

 岩手を題材に、岩手県にゆかりのある10人の漫画家が執筆。宮沢賢治の世界をテーマとしたもの、盛岡市散策レポート、冬期間閉鎖される温泉に浸かっているかも知れない(?)動物たち、さんさ踊りを題材にした漫画、故郷へ生まれたばかりの子を連れて行った話、遠野のカッパを題材とした漫画、時代錯誤なバンカラが主役の漫画、霊が見える少女とアテルイの出会いを描いた漫画、岩手山への思いを綴った漫画、そして、2010年いわてマンガ大賞受賞作品の10作。

 ドキュメントなものや想像を膨らませたものなど、10人の作家の個性とジャンルがほどよくミックスされており、岩手の観光や名所を紹介しつつ、岩手の持つイメージや、それぞれの作家の想像力をも活かした表現となっており、お仕着せではない普通のコミック誌として読むことのできる内容に仕上がっていると思う。漫画好きな人には、一冊丸ごと楽しめることと思うし、少女漫画風から青年漫画風まで10人の作家の絵柄が揃っているので、好みの作風のものから読み始めても十分に楽しめる内容になっていると思う。

 掲載作品の中で続編を期待したのが、飛鳥あるとさんの「キリコ、閉じます!」。霊が見える少女とアテルイの出会いを描いている漫画で、霊が見える少女のちょっと地味なキャラクターがいい味を出しており、今後どのような霊と出会うのか楽しみに感じた。吉田戦車さんの「0歳児、北へ」は、生まれたばかりの子を故郷へ連れて行き、あちらこちらへと連れ歩いているのが楽しかった。そのだつくしさんの「幸来来」は、さんさ踊りを題材にした作品で、さんさ踊りに目覚める若い父親の姿がかっこよく、作品のノリもよくて楽しかった。他にも読ませてくれる作品ばかり。漫画を通して知る岩手の魅力が詰まっている。
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