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「ガンダムパイロット列伝・蒼穹の勇者達」沖 一
投稿日 : 2002/02/12 23:39
投稿者 久保田r
参照先
2001年10月6日 (株)ソニー・マガジンズ

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「1st.MISSION」「2nd.MSSION」「3rd.MISSION」「4th.MISSION」

 「1st.MISSION」は、深紅の稲妻ことジョニー・ライデンのストーリー。少年期の頃から描かれていて、あるパーティの席でキシリア・ザビにダンスの相手を申し込まれるという、ほのぼのとしつつも華やかなエピソードが盛り込まれています。その後軍人となり、キシリアの下で、エースパイロットとして最後までキシリアを慕って戦い抜いて行くという、心切ないストーリーとなっています。少女らしい顔立ちのキシリアが可愛いです。
 「2nd.MSSION」は、白狼ことシン・マツナガのストーリー。ヤシマ家と並ぶ名家の長男として生まれたマツナガの、サムライとしての生き様があります。ドズル・ザビとは幼馴染みで、子供の頃はいつもけんかばかりしていたというエピソードが、ドズルとの強い信頼感を窺わせ、男同士の絆を読むことが出来ます。地球降下作戦後、ガルマがマツナガに「キミと兄が時々うらやましくなるよ。血の繋がっている兄弟の私がね…」と、言った台詞が妙に切ないです。
 「3rd.MISSION」は、ザクを作り続けた科学者、エリオット・レムのストーリー。生涯をMSの開発に賭け、その中でパイロットとの交流を大事にし、そして科学者としての燃やし続ける情熱に、思わず涙腺が緩むストーリーとなっています。
 「4th.MISSION」は、トーマス・クルツのストーリー。トーマス・クルツは、連邦軍軍人でしたが、親がサイド3出身であるというだけで、上官から恨まれ、迫害され、遂には見捨てられ、その後生きる為にジオン軍軍人としてMSのパイロットになるストーリーです。連邦軍出身ということで、常に過酷な最前線へ送り込まれ、厳しい運命の中を生きて行きます。

 ジオン軍に携わった人間達の、切なく苦いストーリーです。ガンダム世界の一端にご興味のある方へ。
 
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