「エマ」森薫
投稿日 | : 2004/02/21 00:15 |
投稿者 | : みずよ |
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舞台は19世紀末のロンドン。
女家庭教師のもとでメイドをしている主人公エマと、その家庭教師のかつての教え子であるウイリアムとの身分違いの恋の物語。
毎月12日発売の月刊コミックビームで連載中。(発行所エンターブレイン)
この作者森薫氏は、この「エマ」が商業誌デビュー作。
それ以前は別の名前でメイドに関するこまごまを載せた同人誌を何冊か出していたそうである。
世のメイド漫画に新風をもたらす正統派メイド漫画。
それが「エマ」である(きっと!)
間違っても「ご主人サマにゃーん」な漫画ではありませぬ。
連載が始まった当初、「エマ」の良さが私にはわからなかった。
地味で、どちらかといえばテンポの悪い漫画だなあ。という印象だった。
それが最近、ものすごいスピードで面白くなっているのである。
ふっくらしたやわらかな絵柄は変わらないが、それに加えて細やかな小物の描写(イヤリングとかレースとか)が、地味ではあるが確実に物語世界を豊かなものにしていっている。
お話のほうも格段に娯楽性を帯び、最新の04年3月号では「やりすぎだぁ〜!」と歓喜の声をあげたくなるようなシーンから物語が始まっている。
まさに今が旬!といったところである。
現在コミックスが3巻まで。別の本での作者のインタビューによると物語は折り返し地点をすぎたところだそうである。
これからますますハラハラさせられるだろう。
そう思うと毎月12日が楽しみだ。
このレビューを読んで面白そうだなあと思われたら、本屋で探して!月刊コミックビーム。
ただし置いてない本屋もあるので要注意だ!(笑)