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「愛すべき娘たち」よしながふみ
投稿日 : 2005/04/06 10:21
投稿者 久保田r
参照先
2003年12月24日 (株)白泉社
初出 メロディ 2002年7月号、2003年2月号、5月号、6月号、9月号、10月号


 母。娘。祖母。いつの時代にも存在する女性の姿。その女性達の「愛情表現」を描いた作品。

 人類の中でも女性は愛に敏感な人間ですが、その愛情の表現が器用な人ばかりではなく、時には最も愛の象徴であろう母親でさえも実の娘と綺麗な愛情を紡げない時があります。それは、持って生まれた性格であったり、コンプレックスであったり…。そんな厳しい関係の中で懸命に生きる女性達の愛情表現が5作品描かれています。

 登場する人物達の立場がしっかり描かれていて、一つ一つの作品の世界観が理解しやすく描かれています。主人公の女性の家庭環境や生い立ちもストーリーの中に組み込まれていて、一つの作品を読み終わると色々と考えさせられます。微妙な表情の描き分けが上手く、台詞、ト書きと共に読ませてくれます。

 自分の愛は果たしてこれで良いのか…。愛には悩みが尽きない。否定ではなく肯定を求めている時にこの本を。
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