「気まぐれコンセプトクロニクル」 ホイチョイ・プロダクションズ
投稿日 | : 2007/04/26 15:29 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
2007年2月10日 (株)小学館
1981年より「ビッグコミックスピリッツ」誌で現在も人気連載中の4コマ漫画のコミックス…と言ってもかわいいサイズのものではなくて、970ページ超にもなるもはや立派な歴史書というか書籍というかなんというかのとにかく分厚く重いコミックス。1984年に一度単行本化されているので、本書は1984年より2006年までの23年間分のよりぬき漫画が収録されている。
'07年2月公開の映画「バブルへGO!」の原案コミックも収録されており、本全体がバブル景気を挟んだ広告業界の推移について描かれている。表紙を見ても分かるように、1984年と現代とでは使うアイテムがガラっと変わっており、ここまで変わることとなった大きな時代の変化のバブル景気を懐かしむような感さえある本となっている。
広告業界などはバブル景気に大きく振り回された業界のようだが、そのような景気に深く関わらずに暮らしていた一般人にとっては、この本に描かれている内容は若干遠い世界のように感じるが(東京のような大都市ネタが多いので)、時事ネタや芸能界ネタなどは流行り廃りが感じられて楽しい。今や話題にも上らなくなった流行ものが次々と思い出され、”そういえばあの頃はそんなこともあったなぁ”と当時を懐かしむことのできる内容となっている。
それにしても、掲載誌が掲載誌だからか下ネタが多い。年齢的にちょうどバブル景気の頃に社会人となった人向け。(価格も高いし。2200円+税)