
「ファンタスティック・シネマ・ナイト・オーケストラ」
投稿日 |
: 00/10/15 20:12 |
投稿者 |
: Excalibur |
参照先 |
: |
副題が「すばらしき映画音楽の夕べ〜『ゴジラ』から『タイタニック』まで」。
更に、「これは映画ではない オーケストラだ!」というコピーまで付けられている。が、そんなご大層なものじゃなかったな。
第一部のオープニングはR・シュトラウスの『ツァラトゥウストラはかく語りき』の冒頭部分から。勿論これは『2001年宇宙の旅』のテーマというわけだが、のっけから演奏が辛い。特に金管。朗々と響いて欲しいのに、途中で途切れてしまう。う〜ん・・・・。
続いて『スター・トレック/ファースト・コンタクト』『スター・ウォーズ組曲』と演奏されるが、『ファースト・コンタクト』は中間部がだれるので演奏会向けなのかな? 『スター・ウォーズ』も金管楽器が大苦戦。弦は頑張っているのに。
トリは『SF交響ファンタジー第一番』で、これが今回のウリ。雑誌『宇宙船』なんかでも宣伝してた所以だけど、演奏自体もこの日のベスト・アクト。ほぼ原曲通りで、特に終盤の「宇宙大戦争マーチ」と「怪獣総進撃マーチ」が交互に演奏される部分はかなり難しいはずだが、ここでは金管も頑張りを見せていてお見事!
第二部はかなりバラエティーにとんでいる、というかバラバラの選曲。
プログラムでは『グレムリン2』のエンドクレジットとなっているのに、何故か『1』に変更していた一曲目から(『2』の方がアップテンポで盛り上がるだろうに)、『風と共に去りぬ』や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(これもなんで2作目のエンドクレジットなのか?)、『ピノキオ』(「星に願いを」)をはさんで、ラストは『タイタニック』から「出港」と「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」のメドレー。今回の曲目の中で一番期待していただけに、ちょっとガッカリ。もっとしっとり聴かせて欲しかったなぁ・・・。
アンコールは『もののけ姫』と『天空の城ラピュタ』のメドレー。こちらはアレンジも巧く、なかなか聴かせてくれた。ラストに『となりのトトロ』のフレーズを持ってきてるのはお遊び?サービス? ま、ここのオーケストラは『ラピュタ』のシンフォニーを演奏したところでもあるし。それでも全体の演奏のレベルはちょっとねぇ。
<1999/10/2 埼玉会館大ホールにて>
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 指揮:榊原栄

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