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「岩手県立美術館 1年後のIMA展」
投稿日 : 2012/03/15 16:33
投稿者 久保田r
参照先
岩手県立美術館にて開催中の「1年後のIMA展」へ行って来た。
タイトルから分かる通り、震災から1年を迎え、”美術を通して復興への思いを新たにする機会にしようとする”展示会。
この展示会に知人の作家が美術選奨受賞作家として出展しているため、主にその作品を鑑賞するのを目的として、次に震災から1年の間に岩手の作家さんたちがどのような作品を作ったのかということに興味を引かれて見に行って来た。

知人の作品は、写真にアクリルで着色したりiPhoneを活用したものなど全部で129点。サイズが小さいため数が多くとも場所を取らない点が長所なのだけれども、このアクリルで着色したものが大きなポイントとなっており、作品から作者の意図を汲み取ろうとするとなかなかにすんなりとすっとは入って来ないところが”クセ”のある作品となっている。芸術家としては、彼はまだ若いので、現在の彼の感性が今後年齢を重ねるにつれてどのように変化していくのかとても興味がある。

そして、「1年後のIMA」展は、真っ向から震災をモチーフにした作品や、震災後の思いを表現したものや、震災とは関係のないものなど様々。洋画、水墨画、日本画、版画、彫刻、工芸、書道、写真、デザイン、現代美術など多岐に渡る作品が数多く展示されてあり、一つの展示会でいくつもの芸術を味わえる内容で見応えがあった。作品を生み出すのもそれを鑑賞するのも同じ人間であるのだから、震災をモチーフとすることの意味の重さは、人それぞれとしか言いようがない。これらの作品の評価は、これから長い歴史を経た後のこと。ここには、今、その渦中にある作家たちの思いが展示されている。

岩手県立美術館「1年後のIMA展」詳細ページはこちら→http://www.ima.or.jp/ja/exhibition/2011/details/398-2012_01.html

期間:2012年3月3日〜3月25日(月曜休館)
開館時間:9:30〜18:00(入館17:30まで)
観覧料:無料

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