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「無限軌道SSX」パイロットフィルム
投稿日 : 2012/02/26 23:15
投稿者 Excalibur
参照先
『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』のDVD−BOXに、映像特典として収録されていたので初めて鑑賞。

このTVアニメシリーズ、劇場用映画『わが青春のアルカディア』の続編として企画されたものだが、人気絶頂時(と思っていたのは関係者だけか)の「松本零士作品」といえども、これまでの『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』、『新竹取物語1000年女王』と違って先行する原作漫画を持たなかった故か、それとも壮大な野心や意気込みからか、パイロットフィルムが作られている。
結果TBSという、ブームの渦中にあってもアニメにはあまり力を入れていない局からの放送となったが、他に手を挙げる局がなかったのか、それともとうとう腰を上げざるを得ないと局が判断したのだろうか。

ハーロック、トチロー、それにエメラルダスを中心に据えて構成されたこのパイロット版だが、特徴的なのはストーリーや設定の紹介は全くなく、その殆どがイメージシーンのみなこと。
それも『四次元世界』や『ガンフロンティア』といった、松本アニメの中心ファン層よりはやや上の世代向けの作品から、シーンやシチュエーションを借りて構成されていることだろう。

かなり冒険的、野心的な企画に思えるのだが、出来上がった作品は映画版のストレートな続編で、これといった特徴のない凡庸な作品となってしまい、落胆したファンも少なくなかったと聞く。
低視聴率に苦戦し、打ち切りになってしまい、多くの伏線や設定が反故にされてしまったのも残念だった。

ところで当時のアニメ誌やムック本でこのパイロット版が紹介された時の題名は、『海賊旗艦アルカディア』だった。映画『わが青春のアルカディア』のパンフレットには既に『無限軌道SSX』のタイトルでTV放映の告知があったので、10月の放送開始を前に7月の時点でタイトルは決定していたのだろう。
ところがこの特典版ではタイトルが『無限軌道SSX』になっていて、TBS系列での放送が決定している旨も盛り込まれている。
となると放送が決まった後に、改めてパイロットフィルムを手直しし、今度は番宣用に作り替えたということになるのだが・・・?

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