きっかけはあるコンピューター週刊誌でした。フリーソフトとして
流通しているブラウザの特集が掲載されていたんです。記事を読む限
り、そのいずれもが二大ブラウザにはない機能を内包し、あるいはイ
ンターフェースに工夫が施され、なかなかに魅力あるものでした。
　私はＩＥを常用しています。が、100%満足しているわけではありま
せん。私に限らず、たとえばＮＮを使っている方でもやはりそうでは
ないでしょうか？　とすれば、こうしたフリーのブラウザを試してみ
る価値はあるだろう。そう考えて、さっそく紹介されているものを次々
とシステムに組み込んでみます。さて、その結果は――
　一長一短の使い勝手勝負に生き残ったのは、海外製タグ型ブラウザ
「NetCaptor」でした。これは文句なくお薦めです。
　このブラウザの長所は「タグ型」であることにつきます。複数のホー
ムページを開いた時、ＩＥやＮＮでは新たに窓が作られますよね？　
そしてタスクバーのアイコンが横並びに増えていくはずです。タグ型
ブラウザにおいては、そうしたことは起こりません。無論、ＩＥと同
じように窓を切り替えるための見出し（タグ）は作られます。が、そ
れはすべて同じ窓の中で処理されます。タスクバーの上に、ブラウザ
専用の見出し欄が作られると思えばいいでしょう。いくつページを開
いても、タスクバーには一つのアイコンしかありません。複数のソフ
トを同時に立ち上げていても、すっきりです。
　そしてもう一つの長所は「キャプタグループ」という項目に、お気
に入りのサイトをグループ化しておけることです。メニューから好き
なグループを選んでクリックすれば、そこに登録されているページが
一気に読み込まれるわけです。
　たとえば、なじみの掲示板をまとめて登録しておいて、タグで切り
替えながら一気に閲覧ですとか、一つのサイトの各コンテンツを登録
しておいてクリックの手間を省くですとか、様々な使い方に応用でき
ます。こうして文字で書くと実感がわかないかもしれませんが、とに
かく一度使ったら惚れこみますよ。どうぞお試しあれ。
　ＩＥのエンジンを利用して動くブラウザですので、操作感やマルチ
メディアなどへの対応は問題ありません。念のため。それと、欠点が
ないわけではありません。フリーソフトとして使う場合、小さな広告
が右上部に常時表示されます。私感としては、この程度ならまったく
気にはなりません。が、だめな人はだめかもしれないですね。
　もう一つの問題は海外のソフトゆえ、日本語化のパッチを当てる必
要があるということ。が、これもそう難しい作業ではありません。パッ
チのファイルを落としてきて、指定のディレクトリに放り込むだけで
す。なお、このあたりの手順、機能解説、使い方のアドバイスなど、
併記ＵＲＬにおいて詳しい解説がされています。興味が湧いた方は是
非一度ご覧下さい。

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