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「AGATSUMA Plays Standards」 上妻宏光
投稿日 : 2009/06/08 17:04
投稿者 久保田r
参照先
2008年10月8日 EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)

(1)砂山
(2)BEAT IT
(3)スカボロー・フェア
(4)スペイン
(5)テクノポリス
(6)フラジャイル
(7)竹田の子守唄
(8)ワン・ノート・サンバ
(9)ミッション・インポッシブル
(10)だったん人の踊り
(11)カノン
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Re: 「AGATSUMA Plays Standards」 上妻宏光
投稿日 : 2009/06/08 17:06
投稿者 久保田r
参照先
 津軽三味線奏者・上妻宏光氏が、古今東西のスタンダード・ナンバーを奏でたアルバム。日本の古の名曲から西洋映画のテーマまで、上妻氏の豊かな感性により奏でられた津軽三味線の音色がジャンルを越えて響き渡っている。

 簡単に説明するとカバーアルバムなのだが、よくある歌のカバーではなく津軽三味線によるカバーなので、聞く側の記憶によくよくオリジナルのメロディーが染み込んでいないと、ともすると上妻氏のオリジナルに聞こえて来るので、そういった点では上妻氏の持つアレンジ力やオーラといったものが感じられるアルバムに仕上がっていると思う。

 上妻氏は、これまでにも様々なミュージシャンとのセッションやニューヨークでのライブなどを行っては「和の中に洋を取込む」または「和と洋の掛け合わせ」といった試みを積極的に取入れて来た人なので、当アルバムに関しても意外性といったものは感じられず、むしろやっと手掛けた感があるほど。曲のラインナップを見てもスタンダード・ナンバーと呼ぶに相応しい名曲を揃えており、それだけにどのようなアレンジとなっているのか興味津々は必定。いっそのこと津軽三味線のみの演奏でも渋くて良いのではないか…と、聞く前に色々と想像していたが、いざ蓋を開けてみると上妻氏の弾く津軽三味線をメインとしたギターやキーボードなどの他楽器を織り交ぜた聞きやすい構成による演奏となっていた。

 伴奏に他楽器を取入れたことは、オリジナルの曲の世界観をより分かりやすくするためと解釈しているが、曲によっては新たな雰囲気をまとった演奏となっており、全体的になかなか興味深い仕上がりになっている。とはいえ、(5)「テクノポリス」や(9)「ミッション・インポッシブル」などは、オリジナルのハイテクサウンドのイメージが強いためか少々イージーなアレンジに聞こえて来る点が少々残念。だが、そういった曲に津軽三味線で取り組んだ姿勢はユニーク。

 気に入っている曲は(2)「BEAT IT」。マイケル・ジャクソンの曲のカバーで、リズミカルにメロディーを奏で、一方で和の音色が綺麗に流れるように奏でてられている。(3)「スカボロー・フェア」は、予想以上に渋いアレンジ。物憂いトランペットの音色がジャズをムードを醸している。(4)「スペイン」は、伴奏のギターとの相性が良く、タイトル通りスペインの雰囲気が感じられる。ラストの(11)「カノン」は、浮遊感のあるちょっと可愛らしい演奏となっている。
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