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「AGATSUMA」 上妻宏光
投稿日 : 2008/04/11 16:57
投稿者 久保田r
参照先
2001年9月7日 EMIミュージック・ジャパン

(1)風
(2)津軽じょんがら節
(3)游
(4)津軽あいや節
(5)雅
(6)津軽よされ節
(7)夕立
(8)津軽音頭
(9)津軽三下り
(10)夜明け前
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Re: 「AGATSUMA」 上妻宏光
投稿日 : 2008/04/11 16:57
投稿者 久保田r
参照先
 自身の名前をタイトルとしたデビュー・アルバム。「津軽じょんがら節」など古典5曲にオリジナル5曲という構成で、上妻氏の津軽三味線の奏法と表現力そしてメロディアスで豊かな感性を感じ取ることができるアルバムとなっている。

 (2)(4)(6)(8)(9)の古典5曲は、三味線のみの演奏となっており、真っ向から上妻氏の弾く津軽三味線の古典を堪能することができる。微妙なうねりを響かせながら音の強弱により、たった一つの楽器で幾つもの表情を聞かせている。

 (1)(3)(5)(7)(10)は、オリジナル5曲。三味線をメインとしてピアノなどの他楽器の音色が織り込まれ、上妻氏の内なる世界が繊細に心に染み入るがごとく奏でられている。殊に(3)「游」は、これが三味線の生んだメロディかと思うほどポップでリズミカルな響きとなっている。私的には(1)「風」が気に入っている。アルバムのイントロダクションに相応しく、静かに低く流れるメロディが抑制の効いた盛り上がりを見せ、聞くほどに深く心に上妻氏の弾く三味線の音色が染み渡る。

 その後オリジナル曲を自身のセンスで持って見事に発展させていく上妻氏のスタートとなったアルバム。古典曲とのバランスも良く、上妻氏のセンスを感じる基本とも呼べるアルバムとなっている。
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