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「Frontier」 吉田兄弟
投稿日 : 2006/09/23 14:52
投稿者 久保田r
参照先
2003年5月2日 ソニーレコード

(1)Frontier
(2)ありがとう
(3)津軽じょんがら節(吉田健一)
(4)疾風
(5)彩雲
(6)陽炎
(7)津軽じょんがら節(吉田良一郎)
(8)夕なぎ
(9)Old/New 〜モダン第3章〜
(10)荒城の月
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Re: 「Frontier」 吉田兄弟
投稿日 : 2006/09/23 14:52
投稿者 久保田r
参照先
 翻訳すると「国境、辺境」というタイトルのアルバム。アルバム・ジャケットは、演奏時の和服を着た吉田兄弟が正面を向いて立っていて、収録曲にも「津軽じょんがら節」や「荒城の月」など、三味線と切っても切り離せない「和」の趣を配しているが、タイトルに象徴されるように全体的に「洋」のテイストが織り交ざったアルバムとなっている。

 若い演奏家による津軽三味線を味わいたいと思い、予備知識もなくこのアルバムを聞いたのだが、彼らの漲る柔軟な発想力を十分に感じつつも、求めていた「和」の音色にたっぷりと浸ることが出来なくて少々がっかりした。何枚ものアルバムを出している彼らであるので、こういった挑戦的なアルバムもあって当然のことだが、「洋」とのコラボレーションに興味のある方にはおすすめではあるけれども、「和」を求めている人には多少不向きかも知れない。

 しかし、(3)「津軽じょんがら節(吉田健一)」と(7)「津軽じょんがら節(吉田良一郎)」は、兄弟それぞれのパートのみの演奏となっているので、これは興味深い。普段同時に弾くことの多いこの曲をパート別に聞くと、同じ曲だと思えないほど違う。やはり同時に弾いてこそ彼らの「津軽じょんがら節」なのだと思った。しかし、敢えて別々に弾くこの試みは、彼らの音を別の角度から捉える良い機会となっている。そして最後の(10)「荒城の月」。日本を代表する曲として有名なこの曲は、やはり何度聞いても心に染み入る。始めに三味線のみでシンプルに奏でた後、ピアノの音が入り、和製ジャズのような雰囲気になる。これもまた「Frontier」な試みの締めの一曲。
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